基礎編・理論編

キャリアコンサルタント養成講座 110 | テクノファ

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今回から、エドガー・H、シャイン著「組織文化とリーダーシップ」翻訳紹介の間に、横山さんの講演録を入れさせていただきます。この講演録は4回(その後のものを合わせると12回)にわたりますが、キャリアコンサルタント協議会で2008年に収録したものです。キャリアコンサルタントの方にはぜひ聞いていただきたいものです。

横山哲夫先生講演録 その3
会社の中では非常に良い会社に恵まれていたので、その会社の中ではかなりの進展があって人型のエキスパートのような扱いを受けたりしておりましたんですけど、純然たる日本の会社ではないということから、そういう環境がそういうことも実現に力があったという風に思いたくないし、思われるのも残念ということでやって、これを位日本の産業界で聞き得られるのかということをやってみたい。その為には独立するより仕様が無い。

会社に対しては何度不満もなかった。実にやりたいことをやらせているといい会社だったんですけども、少し早めに辞めさせて頂きました。で、独立をした。キャリア開発の啓発普及にコミットと書いてある。
私はね、キャリア開発という言葉しか扱っておりません。先程の私はこういうつもりでやりましたってこと無いって何の中でもキャリア開発という言葉を主に使っています。

キャリアカウンセリング・キャリアコンサルティングという言葉を使ってないんですよね。ここで後で申し上げるんですけど、とりあえず言葉の定義をしておきますと、キャリア開発ということは言葉はキャリアカウンセラリング・キャリアコンサルティングっていうの上位概念、あるいは、グループのファシリテーションという形もあったろうし、あるいは企業の中にキャリア開発のシステムを導入するという仕事もあるかも知れませんけど、それを全部を総称してこれはキャリア開発だと。キャリアと言い方を変えれば、キャリア開発のためのキャリアカウンセリングだ。キャリア開発のためのキャリアコンサルティングだ。そういうような言葉も使い方をその頃からいたしておりまして、どうやらこれは、その後の有識者が段々と現れてきた中でもですね、通る言葉の定義。で、私は一貫してこれから後のお話の中でもキャリア開発という言葉を使っていきますが、それはキャリアコンサルティング、キャリアカウンセリング両方を含む言葉であるということでご了解ください。

この活動というのはですね、まさにあの連日連夜夜明け朝駆け夜討ち夜討ち朝駆け。まあよくやったもんだと思われるぐらいに 入れ込んでおった。キャリア開発にコミットしたコミットとかコミットメントっていう言葉もよく使われるまあ日本語にしにくいんですけど、これはあの私に言わせれば覚悟であり決心である。ということで、まぁその表れが、色々と申し上げた活動なんですけど、キャリアカウンセリング・キャリアコンサルティングによる個人の面接あるいはグループの支援、それから講義と書いてそのマークしてあるんですけども、この講義って何かというと大学の非常勤講師をやらしていただいた。4つの大学で延べ20年間これは私は後で申し上げますようにこれは現役の企業の人事責任者が同時に大学の非常勤講師をやった。これは所謂会社の上部ではない。会場等の関わりをもっと広い意味のワークである。あとでコンサルティングとは結びつきも申し上げますけれども、そういう形で早期における自分の担当する学生、ゼミも担当させられた珍しい非常勤講師だったんでありますけど、その中でキャリア開発・キャリア教育。キャリア教育の不在ということが日本でキャリア開発を遅らせているということについて。これからあと真ん中でも色々と言わせて頂くのでありますけども、できることを自分でやるとしたらば、自分が直接関わる学生の授業の通じてのゼミを通じてのキャリア教育。テーマは色々と自分で考えてやったということなんでありますけど、学生を理解すると同時にその学生に対するキャリア教育を自分勝手にやっていたということになるかもしれません。まあそんな活動評価していただいたのが日本キャリアカウンセリング、ごめんなさい、産業カウンセリング学会。日本産業カウンセリング学会。学会賞を頂戴しました。ありがたかったですね。

公の機関からの評価というものを頂戴したと。それにしてもですね、もう今この前置きの終わりになってきておりますけれども、個人の主体性を尊重するということの乏しい日本の精神風土、企業風土でそこに働く個人合わせてつまり組織も個人も個人の主体性尊重ということがわからない。行われない。という状況に今でも歯ぎしりをしております。

しかしながら、その後に書きましたようにこの先行きは大変に楽観視しておりまして、私は訳も分からずただ自分の思うままにキャリア開発にぶつかっていたという時代ではなくて、どうやら色々な追い風が吹き始めている。キャリア開発の支援者というものを続々と数を増している。

新しく私は関りを持ちました日本キャリアカウンセリングの初代会長で、私は現在その顧問をしておりますけれども、そういうものを通じてもキャリア開発の考え方の浸透ということ。あるいは行政機関が民間行政機関が続々と出てきました。言うまでもないことですけど、検定試験始まった2回目3回目これは非常に追い風、どうやらあの日本社会における社会的な関心というものは定着まではまだ行かないけれども先行き非常に明るくなってきたと。

こういう事になって来たところで、私のミッションと言いますか、まあこの世のミッションと言いますかね。
一ついい形になって終わっていけそうだぞと。まあこういうようなことがですね。
色々と脱線したり、いろんなエピソードも紹介したいということなのでそれを我慢しながらですね、とりあえず、現在の私がおりまして、キャリアコンサルタント。おこがましくも、木村先生、国分先生、(?先生)と並べられて実務の出身者として一つの立場をいただいて、まあこういう講演にも皆さんと講演の場でお会いすることもできるんだと大変喜んでおります。
(つづく)

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