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キャリコンサルタント国家試験合格 113 | テクノファ

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キャリアコンサルタントがキャリアコンサルティングを行う上で係りのある働きかた改革を推進する多様で柔軟な働きかたをかなえる制度・施策が整備されてきていること、 その制度施策に基づく具体的な支援情報を、支援を必要としている人や支援する側の立場の人・組織に周知するサイトがあること、働きかた改革を推進するためには働く人のキャリア形成支援も重要であることから、キャリア形成支援におけるキャリアコンサルティングの役割が重視され、キャリアコンサルティングの質の向上や、キャリアコンサルタントの能力向上が図られていることなど、今まで主として働きかた改革に関連した事項を中心に説明してきました。

今回からは、キャリアコンサルタントがキャリアコンサルティングを行う際に必要な知識とそれを補う資料について、説明します。

今回は職業レディネス・テスト(VRT)について説明します。
職業レディネスとは、職業にたいする準備度のことで、職業レディネス・テスト(VRT)は、基礎的志向性と職業志向性を測ることで将来の職業選択に影響を与える心理的な傾向を測定するものです。一般的に中学、高校における進路指導、大学でのキャリア教育おいて自己理解の用具として活用されています。

独立行政法人労働政策研究・研修機構のサイト
https://www.jil.go.jp/institute/seika/tools/VRT.html
に書かれている内容により説明します。

  • 職業レディネス・テスト(Vocational Readiness Test: VRT)

〇概要
以下の3つの検査によって「基礎的志向性」と「職業志向性」を計るフォーマル・アセスメント(信頼性と妥当性の基準を満たした検査)で、労働政策研究所・研修機構が改訂を進めている。
・A検査(職業興味):特定の職業や仕事への興味度を測定
・C検査(職務遂行の自信度):職業や仕事を遂行できるか否かの自信度を測定
A検査(職業興味)とC検査(職務遂行の自信度)はホランド理論に基づく6つの職業的興味領域に対する興味の程度と職業遂行の自信度を測定しプロフィールで表示。
・B検査(基礎的志向性):日常生活での行動や意識から基礎的志向性を測定

〇職業レディネス・テストの判定に用いられる評価尺度は以下の通りである。
■職業志向性尺度
ホランド理論における職業的興味の6つのタイプ分類に基づいた職業に対する興味度や自信度を数値化する。数値が高いほど「志向性がある」と判断するが、全体のバランスを見て判断する必要がある職業的興味の6領域は以下のとおりです。
・現実的興味領域(Realistic:R領域と略す)
機械や物体を対象とする具体的で実際的な仕事や活動の領域
・研究的興味領域(Investigative:I領域と略す)
研究や調査のような研究的、探索的な仕事や活動の領域
・芸術的興味領域(Artistic:A領域と略す)
音楽、芸術、文学等を対象とするような仕事や活動の領域
・社会的興味領域(Social:S領域と略す)
人と接したり、人に奉仕したりする仕事や活動の領域
・企業的興味領域(Enterprising:E領域と略す)
企画・立案したり、組織の運営や経営等の仕事や活動の領域
・慣習的興味領域(Conventional:C領域と略す)
定まった方式や規則、習慣を重視したり、それに従って行うような仕事や活動の領域

■基礎的志向性尺度
以下の3つの尺度と、さらに細分化された8つの下位尺度に分類される。
・対情報関係志向(Data Orientation:D志向)
各種の知識、情報、概念などを取り扱うことに対する志向性
・対人関係志向(People Orientation:P志向)
人と直接関わりを持つような活動に対する志向性
・対物関係志向(Thing Orientation:T志向)
機械や道具、装置など、いわゆるモノを取り扱う活動に対する志向性

〇対象者
中学生・高校生。場合によっては大学生でも可。職業経験を積んでいる社員の検査には向かないことに留意する。

〇所要時間
40~45分(実施のみ)。採点も含めると1時間。

〇特徴
各回答者の自己ペースで実施させる紙筆検査。若年者に対し、自己理解を深めさせ、職業選択に対する考え方を学習させる教材としても有効。
(つづく)A.K

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