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キャリアコンサルタント国家試験合格 188 | テクノファ

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キャリアコンサルタントがキャリアコンサルティングを行う際に必要な知識とそれを補う資料について、前回に続きメンタルヘルス、自殺・過労死、ハラスメント等に関する知識、資料について説明します。

■IT業におけるストレス対処への支援
厚生労働省中央労働災害防止協会資料
https://kokoro.mhlw.go.jp/brochure/supporter/files/stresstaisyo22-it.pdf
より引用説明します。

IT 業において、混乱したプロジェクトでは、そのメンバーに身体的にも精神的にも多大な影響を及ぼし、しばしば精神疾患が多発することがあります。プロジェクトが円滑に進捗することがそこで働く労働者にとって最も精神的な負担が少ない状態と思われます。そこでIT 業について特徴的なストレスの原因への適切な対処法をプロジェクトマネジメントの視点からまとめたテキストが「IT業におけるストレス対処への支援」です。

このテキストは、システム開発の工程別における IT業の特徴的なストレス状況を職種別に取り上げ、プロジェクトマネジメントの観点から IT業の事業者に理解、推進してほしい職場環境改善の取組みや、IT技術者自身で取り組むセルフケアの手法を紹介しています。

テキストは下記目次の内容にまとめられています。
目次
第1章 IT業における特徴的な職業性ストレスの状況
1 管理監督者:プロジェクトマネジャーもしくはプロジェクトリーダーに掛かる工程別のストレス状況及びストレッサー
Step1 プレ活動
Step2 設計
Step3 製造
Step4 テスト
Step5 運用
Step6 その他

2 IT技術者にかかる工程別のストレス状況及びストレッサー
Step1 プレ活動
Step2 設計
Step3 製造
Step4 テスト
Step5 運用
Step6 その他

第2章 「労働者の心の健康の保持増進のための指針」に基づく企業(会社)としての対応
1 「労働者の心の健康の保持増進のための指針」の要点
2 職場環境等の把握と改善
3 IT業における留意点

第3章 事業者による職場環境等の改善
1 IT技術者が働きやすい環境の整備
(1)プロジェクト・マネジャーとしての対処方法
Step1 プレ活動
Step2 設計
Step3 製造
Step4 テスト
Step5 運用
Step6 その他

(2)プロジェクトリーダーとしての対処方法
Step1 プレ活動
Step2 設計
Step3 製造
Step4 テスト
Step5 運用

(3) 職場環境改善のためのグループワーク
㋐ 職場環境改善の流れ
㋑ グループワークの進め方
・プロジェクトリーダー・IT技術者用アクションチェックリスト
・職場環境改善のためのグループワークのワークシート例
・IT技術者の仕事のストレッサーチェックリスト

2 組織としての改善事例の紹介
第4章 IT技術者におけるストレス対処
1 仕事に活かせるストレス対処技法
(1)問題解決的アプローチ
(2)建設的なコミュニケーション

2 睡眠
(1)睡眠の基礎知識
(2)快眠のためのポイント
(3)IT技術者で問題となる睡眠障害とその解決法

・「快眠」のためのチェックリスト
3 運動

第5章 心的負荷による精神障害等に係る業務上外の判断指針及び判例
1 過重労働の防止に関する通達
2 脳血管疾患及び虚血性心疾患等の認定基準
3 精神障害の心理的負荷の判断基準
4 システムエンジニアに関する参考判例

■メンタルヘルス教育研修担当者養成研修テキスト
中央労働災害防止協会 メンタルヘルス教育研修担当者養成研修テキスト検討委員会 平成22年1月の資料より引用説明します。
〇メンタルヘルス教育研修担当者養成研修テキストとは
平成17年11月に労働安全衛生法が改正されて長時間労働者等に対する医師による面接指導制度が導入され、平成18年3月に新たに「労働者の心の健康の保持増進のための指針」が法律に根拠をおく公示として示されるなど、メンタルヘルス対策への取組みに関する法令面の整備が進められました。また平成21年3月には「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰のための手引き」が改訂されるなど、各事業者には心の健康づくりから職場復帰・職場適応など幅広い対応が求められています。これらに的確に対応するためには、事業場でメンタルヘルス対策を担当する方々の資質の確保のための教育が重要な課題となります。これに対応するため中央労働災害防止協会は、厚生労働省からの委託を受けて、平成18年度に「メンタルヘルス教育トレーナー養成カリキュラム検討委員会」を設け、事業場内メンタルヘルス推進担当者とメンタルヘルス教育研修担当者を養成するための標準的な研修カリキュラムを作成し、翌平成19年度には「事業場内メンタルヘルス推進担当者テキスト編集委員会」を設けてカリキュラムに準拠したテキストを作成しました。これらに引き続き中央労働災害防止協会は「メンタルヘルス教育研修担当者養成研修テキスト検討委員会」を設け、前記のカリキュラムにもとづきメンタルヘルス教育研修担当者を養成する研修に用いるためにこのテキストを作成しました。

〇目的
このテキストは、中央労働災害防止協会が国の委託事業として実施する「メンタルヘルス教育研修担当者養成研修」によって活用されるほか、各事業場等で同種研修を行う場合に活用されます。

〇内容
下記目次によりまとめられています。
第1章 メンタルヘルスケアの意義
1 職場におけるメンタルへルスケアの重要性
(1)わが国の労働者を取り巻く環境
(2)職場におけるメンタルへルスケアの必要性
2 メンタルヘルスケアの考え方
3 労働安全衛生法について
(1)労働安全衛生法
(2)労働者のメンタルへルスに関する事業者の労働安全衛生法上の責任
4 労働者の心の健康の保持増進のための指針

第2章 ストレスおよびメンタルヘルスケアに関する基礎知識
1 ストレスについて
(1)働く人の健康とストレス
(2)ストレス対策の意義
(3)ストレスの把握・評価・改善

2 事業場の心の健康づくり計画および体制づくりの方法
(1)事業場内の体制の整備
(2)心の健康づくり計画の策定
(3)効果評価

3 4つのメンタルヘルスケアの推進
(1)セルフケア
(2)ラインによるケア
(3)事業場内産業保健スタッフ等によるケア
(4)事業場外資源によるケア

第3章 教育研修担当者の役割とメンタルヘルス教育の進め方
1 メンタルヘルス教育研修担当者の役割
2 教育研修の進め方
3 教育研修の事例

第4章 職場環境等の把握と改善の方法および企業のリスクマネージメントとコンプライアンス
1 職場のストレス要因の把握
(1)職場環境等の把握と評価
(2)職場環境の評価と職業性ストレスモデル
(3)職業性ストレス簡易調査票
(4)職業性ストレス簡易調査票によるメンタルヘルスケアの具体的な進め方
(5)職業性ストレス簡易調査票による職場環境の把握、評価
(6)ストレス調査票を用いて職場環境を評価するに当たっての留意点

2 職場環境等の改善を通じたストレスの軽減
(1)職場環境等の改善を通じたストレス対策の考え方
(2)職場環境等の改善のためのツール
(3)職場環境改善のためのグループワーク研修の実際

3 事業場の事例研究
4 メンタルヘルスと企業の社会的責任
5 安全配慮義務について
(1)労働安全衛生法・民法と安全配慮義務
(2)安全配慮義務の範囲とその拡大
(3)労働契約法の制定と安全配慮義務
(4)労働者の健康について事業者が配慮しなければならないこと

6 精神障害等の労災認定
(1)労災認定の判断指針の見直しと労災補償の状況
(2)労災認定に係る心理的負荷の評価

第5章 メンタルヘルス不調への気づきと対応
1 労働者による自発的な相談とセルフチェック
2 管理監督者、事業場内産業保健スタッフ等による相談対応
(1)管理監督者による相談対応
(2)産業保健スタッフによる相談対応
(3)早期発見のためのポイント

3 労働者個人のメンタルヘルス不調を把握する際の留意点
4 メンタルヘルス不調に関わる病気
(1)うつ病
(2)不安障害
(3)適応障害
(4)身体表現性障害
(5)パーソナリィティ障害
(6)依存症(嗜癖)
(7)統合失調症

5 メンタルヘルス不調への対処
(1)精神科医の面接による病状の判断
(2)就業上の措置に関する判断
(3)管理監督者や人事担当者への助言指導
(4)フォローアップ

6 自殺の実態と予防を含めた対応
(1)はじめに
(2)労働者の自殺に関する現状
(3)国の動向
(4)労働者の自殺対策

第6章 職場復帰における支援の進め方
1 職場復帰支援の流れ
(1)第一ステップ:病気休業開始および休業中のケア
(2)第二ステップ:主治医による職場復帰可能の判断
(3)第三ステップ:職場復帰の可否の判断および職場復帰支援プランの作成
(4)第四ステップ:最終的な職場復帰の決定
(5)第五ステップ:職場復帰後のフォローアップ

2 管理監督者および事業場内産業保健スタッフ等の役割
(1)管理監督者
(2)事業場内産業保健スタッフ等
3 教育研修の重要性
4 プライバシーの保護
(1)情報の収集と労働者の同意
(2)情報の集約・管理
(3)情報の漏洩等の防止
(4)情報の取り扱いルールの策定等

5 その他の検討・留意事項
(1)主治医との連携のあり方
(2)職場復帰可否の判断基準
(3)試し出勤について
(4)「元の職場への復帰」の原則
(5)職場復帰後の就業上の措置
(6)職場復帰に関する判定委員会
(7)事業場外資源の活用など
(8)その他

第7章 個人情報の保護への配慮
1 個人情報保護法とメンタルヘルス対策に対する個人情報の取扱い
(1)個人情報保護法
(2)メンタルヘルス対策と個人情報保護

2 労働者の同意
3 事業場内産業保健スタッフによる情報の加工
4 健康情報取扱いに関する事業場内における取り決め

第8章 メンタルヘルスケア等に関する教育技法
1 セルフケアのための技法
(1)セルフケアに使える既存のツールや技法について
(2)ストレスリダクション法

2 積極的傾聴法について
(1)積極的傾聴法とは
(2)積極的傾聴法の進め方

3 グループ討議のための技法
(1)グループワークの利点
(2)グループワークの適用
(3)グルプワークの進め方
(4)ファシリテーターが気をつけること
(5)グループ討議例
(つづく)A.K

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