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キャリヤコンサルタント国家試験合格 192 | テクノファ

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キャリアコンサルタントがキャリアコンサルティングを行う際に必要な知識とそれを補う資料について、メンタルヘルス、自殺・過労死、ハラスメント等に関する知識、資料について説明していますが、今回は職場の環境づくりに関する資料■職場改善のためのヒント集(メンタルヘルスアクションチェックリスト)について前回の続きから説明します。

(休日・休暇が十分取れるようにする)
8.定められた休日日数がきちんと取れ、年次有給休暇やリフレッシュ休暇などが計画的にまた必要に応じて取れるようにする
(勤務時間制、交代制を改善する)
9.勤務時間制を見直し十分な休養時間が確保でき深夜、早朝勤務や不規則勤務による過重負担を避けるようにする
(個人の生活条件にあわせて勤務調整ができるようにする)
10.個人の生活条件やニーズに応じてチーム編成や勤務条件などが柔軟に調整できるようにする(例:教育研修、学校、介護、育児)

C.円滑な作業手順
(物品と資材の取り扱い方法を改善する)
11.物品と資材、書類などの保管・運搬方法を工夫して負担を軽減する
(例:取り出しやすい保管場所、台車の利用、不要物の除去や整理整頓など)
(個人ごとの作業場所を仕事しやすくする)
12.各自の作業場のレイアウト姿勢、操作方法を改善して仕事しやすくする
(例:作業台の配置、肘の高さでの作業、パソコン操作方法の改善など)
(作業の指示や表示内容をわかりやすくする)
13.作業のための指示内容や情報が作業中にいつでも容易に入手し確認できるようにする(例:見やすい指示書、表示ラベルの色分け、標識の活用など)
(反復・過密・単調作業を改善する)
14.心身に大きな負担となる反復作業や過密作業、単調作業がないかを点検して適正な負担となるよう改善する
(作業ミス防止策を多面に講じる)
15.作業者が安心して作業ができるように作業ミスや事故を防ぎ、もし起こしても重大な結果に至らないように対策を講じる。
(例:作業手順の標準化マニュアルの作成、チェック方法の見直し、安全装置、警報など)
D.作業場環境(温熱環境や視環境、音環境を快適化する)
16.冷暖房設備などの空調環境、照明などの視環境を整え、うるさい音環境などを個々の作業者にとって快適なものにする。
(有害環境源を隔離する)
17.健康を障害するおそれのある粉じん、化学物質など、人体への有害環境源を隔離するか適切な防護対策を講じる。
(職場の受動喫煙を防止する)
18.職場における受動喫煙による健康障害やストレスを防止するため話し合いに基づいて職場の受動喫煙防止対策をすすめる。
(衛生設備と休養設備を改善する)
19.快適で衛生的なトイレ、更衣室を確保し、ゆっくりとくつろげる休憩場所、飲料設備、食事場所や福利厚生施設を備える.
(緊急時対応の手順を改善する)
20.災害発生時や火災などの緊急時に適切に対応できるように設備の改善、通路の確保、全員による対応策と分担手順をあらかじめ定め、必要な訓練を行なうなど、日頃から準備を整えておく。

E.職場内の相互支援
(上司に相談しやすい環境を整備する)
21.従業員が必要なときに上司や責任者に問題点を報告し、また相談しやすいように普段から職場環境を整えておくようにする。
(例:上司に相談する機会を確保する、サブリーダーの設置、相談しやすいよう職場レイアウトを工夫するなど)
(同僚で相談できコミュニケーションがとりやすい環境を整備する)
22.同僚間でさまざまな問題点を報告しあい、また相談しあえるようにする(例:作業グループ単位で定期的な会合を持つ、日報やメーリングリストを活用するなど)
(チームワークづくりを進める)
23.グループとしてお互いを理解し支え合い、相互に助け合う雰囲気が生まれるようにメンバーで懇親の場を設けたり、研修の機会をもつなどの工夫をする。
(仕事に対する適切な評価を受け取ることができるようにする)
24.作業者が自分の仕事の出来や能力についての評価を実績に基づいて納得できる形でタイミングよく受け取ることができるようにする。
(職場間の相互支援を推進する)
25.職場や作業グループの間でそれぞれが作業しやすくなるように、情報を共有したり連絡調整をおこなったりするなど相互支援を推進する。

F.安心できる職場のしくみ
(個人の健康や職場内の問題について相談できる窓口を設置する)
26.心の健康や悩み、ストレス、あるいは職場内の人間関係などについて、気がねなく相談できる窓口または体制を確保する(例:社内のメンタルヘルス相談窓口の設置)
(セルフケアについて学ぶ機会を設ける)
27.セルフケア(自己健康管理)に役立つ情報を提供し研修を実施する(例:ストレスへの気づき、保健指導、ストレスへの上手な対処法など)
(職場の将来計画や見通しについていつも周知されているようにする)
28.組織や作業編成の変更など職場の将来計画や見通しについて普段から周知されているようにする。
(昇進・昇格、資格取得の機会を明確にし、チャンスを公平に確保する)
29.昇進・昇格のモデル例やキャリア開発のための資格取得機会の有無や時期が明確にされ、また従業員に公平にチャンスが与えられることが従業員に伝えられているようにする。
(緊急の心のケア体制をつくる)
30.突発的な事故が生じた時に救急処置や緊急の心のケアが受けられるようにあらかじめ職場内の責任者や産業保健スタッフあるいは社外の専門家との連絡体制や手順を整えておく。

■ヒント集を用いた職場環境等の改善マニュアル
メンタルヘルス対策に重点をおいた職場環境等の改善マニュアル
―職場環境改善のためのヒント集の活用法―
平成16年度厚生労働科学研究費補助金労働安全衛生総合研究事業 「職場環境等の改善等によるメンタルヘルス対策に関する研究」 職場環境改善のためのヒント集(アクションチェックリスト)作成ワーキンググループ 編
より引用説明します。
〇「メンタルヘルス対策に重点をおいた職場環境等の改善マニュアル」では、職場環境等のストレス要因を減らし働く人のメンタルヘルスを職場単位で改善するために開発された「職場環境改善のためのヒント集」を活用して職場環境等の改善を推進するための方法を紹介しています。このマニュアルでは概要として
・さまざまな職場環境等の改善とその効果について紹介し、職場環境等の改善によって職場のメンタルヘルス対策を推進できることを説明しています。
・つぎに「職場環境改善のためのヒント集」について、このヒント集を使ってどのように職場環境等の改善を進めるかを説明しています。
・最後に、「職場環境改善のためのヒント集」を使った職場環境等の改善を通じた職場でのメンタルヘルス対策の事例を紹介しています。
このマニュアルの具体的な内容は下記の目次のようになっています。

目次
1.はじめに
2.さまざまな職場環境等の改善とその効果
3.「職場環境改善のためのヒント集」を活用した職場環境等の改善
3-(1)「職場環境改善のためのヒント集」
3-(2)ヒント集の記入方法
3-(3)ヒント集を使った職場環境等の改善の手順
3-(4)ヒント集を用いたグループ討議の進め方
4.ヒント集を活用した職場環境改善の検討事例
5.おわりに
6.附表
附表1 職場環境改善のためのヒント集の領域と項目
附表2 職場環境改善のためのヒント集を使用したグループ討議の進め方の例
7.附録 職場環境改善のためのヒント集活用事例
事例1: 建機メーカーにおけるグループ討議を通じた職場環境等の改善
事例2: 産業保健スタッフと管理監督者による研究開発職場の検討事例
事例3: 衛生委員会メンバーの研修を通じた自治体での取り組み例
事例4: 外部専門家と管理監督者・作業担当者による化学工場での取り組み例
(つづく)A.K

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