ここでは厚生労働省の白書からキャリアコンサルタントが知っておくべき情報をお伝えします。
● 依存症対策
アルコール、薬物、ギャンブル等の依存症対策につきましては、アルコール健康障害対策基本法(平成25年法律第109号)、再犯の防止等の推進に関する法律(平成28年法律第104号)及びギャンブル等依存症対策基本法(平成30年法律第74号)に基づく各種の計画(アルコール健康障害対策推進基本計画、再犯防止推進計画及びギャンブル等依存症対策推進基本計画)等に基づいて、計画的かつ総合的な取組みを進めています。
このうち、アルコール健康障害対策推進基本計画については、2021(令和3)年度か らの5年間を対象期間とする第2期計画が2021年3月に閣議決定されました。同計画においては、「飲酒に伴うリスクに関する知識の普及と不適切な飲酒を防止する社会づくり」や「アルコール健康障害に関する相談から治療、回復支援に至る切れ目のない支援体制の構築」を重点課題に掲げて、アルコール健康障害の発生・進行・再発の各段階に応じた防止対策を講じることとしています。
厚生労働省では、上記の各種計画等を踏まえ、依存症対策を推進するため、依存症対策全国拠点機関を指定し、地域における依存症の相談対応・治療の指導者の養成等や依存症回復施設職員への研修、依存症に関する情報ポータルサイトの運営等に取り組んでいます。
都道府県及び指定都市においては、①依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関の選定及び相談拠点の設置、② SMARPP等による依存症者に対する治療・回復プログラムや依存症者の家族に対する支援の実施、③依存症を正しく理解するための普及啓発活動、④依存症問題に取り組んでいる自助グループ等民間団体への活動支援等を実施しています。
また、依存症に対する誤解や偏見をなくし、依存症に関する正しい知識と理解を深めるために、シンポジウムや普及啓発イベント、インターネットを活用した情報発信、リーフレットの作成・配布等広く一般国民を対象とした普及啓発事業を行っています。
(啓発漫画https://www.izonsho.mhlw.go.jp/)
(つづく)K.I