基礎編・理論編

キャリアコンサルタント養成講座 I テクノファ

投稿日:2020年2月3日 更新日:

テクノファという社名は、Technology Transfer(技術移転)をその由来とし、最初は国際規格ISOのマネジメントシステムを日本に紹介することからスタートしました。1994年にはJAB(日本適合性認定機関)から、ISO9001審査員研修機関の第1号認定を取得し、ISO9001審査員の研修事業を始めました。その後、企業組織の品質内部監査員の研修など多くのセミナー、コースの開発を行い、現在は年に約10,000人のお客様に全国で約100種類の研修を提供するに至っております。

当社は、その後環境ISO14001 、情報セキュリティISO27001、そして労働安全衛生OHSAS18001など、いずれもマネジメントシステム審査や内部監査をする方々への研修を行ってきました。組織のマネジメントシステム構築にはいろいろな資源が必要になるのですが、研修を数年行ってみると、マネジメントシステムの質を決めるのは、やはり組織の人材であるということがよく分かりました。 当社は、最初からそのように考えてマネジメントシステ構築のカギとなる人そのものに焦点を当てて研修を実施してきましたが、今一つ深く分析できていませんでした。

世の中は、多くの側面でどんどん変化していますので、経営に影響を与える側面を観察し、その変化に対応することは経営者の大きな責任です。と同時に組織に存在するすべての人には変化への的確な対応が求められます。この世の中を変化する側面からみますと、マネジメントシステムは使い方を間違えるとネガティブな結果をもたらすことになります。すなわち、マネジメントシステムを導入することは、組織のやり方を固定化してしまい変化に柔軟に対応できないという思わぬ結果を生じてしまうことがあります。ISOが提案する各種マネジメントシステムは、創業間もない開発主導の組織には、組織活動が流動的であるがゆえに適しないことがあります。これまでの当社のマネジメントシステム導入の顧客は、大企業が多く社歴が長く組織固有のシステムがきちんと作られていましたので、その弱点はあまり表面化しませんでした。しかし、そういう大きな組織においては、個人が組織の中に埋没してしまっているという、異なったネガティブ要素を多く見聞しました。

そんな背景のもと、ISOマネジメントシステム導入の研修だけでは、組織の活性化にお役に立てないのではないか、さらに一歩踏み込んで組織で一番重要なインフラストラクチャーである「人に係わる研修」ができないかとの思いに至りました。そんな思いを抱えながら、そしてどこかもの足りなさを感じながら研修事業を進めていましたが、時が経つにつれて益々環境変化に柔軟に対応していける人材育成という大きなテーマにチャレンジしたいとの思いが強くなっていきました。 そして、マネジメントシステム導入の課題を社内で議論している中、アメリカで「チェンジ・エージェント」というキーワードで研修を行っているという事例を知りました。「チェンジ・エージェント」とは、チェンジ(変化)に対応できる人という意味ですが、単に変化に身を任せるだけでなくもっと積極的に、自らチェンジを引き起こす人、自ら先頭に立って会社の文化や風土や仕組みを変化させていく人になろうではないかという研修であるということを知りました。変化というキーワード、変化に翻弄されて自分を見失う人、組織そのものが時代の要請において変化せざるを得ない世界の到来にマネジメントシステム導入とともに人のマインド(心)に関係する研修を探し求めました。その思いの中で知ったのが「キャリアコンサルタント」という存在で、キャリアコンサルタント養成講座を始めたきっかけでした。(平林良人)

(完)

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