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キャリアコンサルタント国家試験合格 15  I テクノファ

投稿日:2020年10月31日 更新日:

国家試験機関である「キャリアコンサルティング協議会」は、平成30年3月の「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し等に関する報告書」に合わせて「キャリアコンサルタント試験の出題範囲」を改定しました。
新「キャリアコンサルタント試験の出題範囲(キャリアコンサルタント試験の試験科目及びその範囲並びにその細目)」の適用は2020(令和2)年度からの試験となっています。
前回に続き「試験科目及びその範囲の細目」その3を説明します。

7 学校教育制度及びキャリア教育の知識
キャリアコンサルタントは、学校教育制度や、初等中等教育から高等教育に至る学校種ごとの教育目標等、青少年期の発達課題等に応じたキャリア教育のあり方等について一般的な知識を有すること。

8メンタルヘルスの知識
1) メンタルヘルスに関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること。
① メンタルヘルスに関する法令や指針、職場におけるメンタルヘルスの保持・増進を図る対策の意義や方法、職場環境改善に向けた働きかけ方等、さらに、ストレスに関する代表的理論や職場のストレス要因、対処方法
② 代表的な精神的疾病(就労支援においてよく見られる精神的疾病)の概要、特徴的な症状を理解した上で、疾病の可能性のある相談者に対応する際の適切な見立てと、特別な配慮の必要性

2) 専門機関へのリファーやメンタルヘルス不調者の回復後の職場復帰支援等に当たっての専門家・機関の関与の重要性、これら機関との協働による支援の必要性及びその具体的な方法について詳細な知識を有すること。

9.中高年齢期を展望するライフステージ及び発達課題の知識
キャリアコンサルタントは、中高年齢期を展望するライフステージ及び発達課題に関し、次に掲げる事項について一般的な知識を有すること。
① 職業キャリアの準備期、参入期、発展期、円熟期、引退期等の各ライフステージ、出産・育児、介護等のライフイベントにおいて解決すべき課題や主要な過渡期に乗り越えなければならない発達課題
② 上記①を踏まえた中高年齢期をも展望した中長期的なキャリア・プランの設計、キャリア・プランに即した学び直しへの動機付けや機会の提供による支援の必要性及びその具体的な方法

10 人生の転機の知識
キャリアコンサルタントは、初めて職業を選択する時や、転職・退職時等の人生の転機が訪れた時の受け止め方や対応の仕方について一般的な知識を有すること。

11 個人の多様な特性の知識
相談者の個人的特性等によって、課題の見立てのポイントや留意すべき点があることについて一般的な知識を有すること。
・障害者については障害の内容や程度
・ニート等の若者については生活環境や生育歴
・病気等の治療中の者については治療の見通しや職場環境 等

Ⅲ キャリアコンサルティングを行うために必要な技能
1 基本的な技能
(1) カウンセリングの技能
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に実施するために、カウンセリングの技能について一般的な知識を有すること。
① カウンセリングの進め方を体系的に理解した上で、キャリアコンサルタントとして、相談者に対する受容的・共感的な態度及び誠実な態度を維持しつつ、様々なカウンセリングの理論とスキルを用いて相談者との人格的相互関係の中で相談者が自分に気づき、成長するよう相談を進めること。
② 傾聴と対話を通して、相談者が抱える課題について相談者と合意、共有すること
③ 相談者との関係構築を踏まえ、情報提供、教示、フィードバック等の積極的関わり技法の意義、有効性、導入時期、進め方の留意点等について理解し、適切にこれらを展開すること。

(2) グループアプローチの技能
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に実施するために、グループアプローチの技能について一般的な知識を有すること。
① グループを活用したキャリアコンサルティングの意義、有効性、進め方の留意点等について理解し、それらを踏まえてグループアプローチを行うこと。
② 若者の職業意識の啓発や社会的・基礎的能力の習得支援、自己理解・仕事理解等を効果的に進めるためのグループアプローチを行うこと

(3) キャリアシート(法第15条の4第1項に規定する職務経歴等記録書を含む。)の作成指導及び活用の技能
次に掲げる事項を適切に実施するために、キャリアシートの作成指導及び活用の技能にいて一般的な知識を有すること。
① キャリアシートの意義、記入方法、記入に当たっての留意事項等の十分な理解に基づき、相談者に対し説明するとともに適切な作成指導を行うこと。
② 職業能力開発機会に恵まれなかった求職者の自信の醸成等が図られるよう、ジョブ・カード等の作成支援や必要な情報提供を行うこと。

(4) 相談過程全体の進行の管理に関する技能
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に実施するために、相談過程全体の進行の管理に関する技能ついて一般的な知識を有すること。
① 相談者が抱える問題の把握を適切に行い、相談過程のどの段階にいるかを常に把握し、各段階に応じた支援方法を選択し、適切に相談を進行・管理すること。

2.相談過程において必要な技能
(1) 相談場面の設定
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に実施するために、相談場面の設定について一般的な知識を有すること。
① 物理的環境の整備
相談を行うにふさわしい物理的な環境、相談者が安心して積極的に相談ができるような環境を設定すること 。
② 心理的な親和関係(ラポール)の形成
相談を行うに当たり、受容的な態度(挨拶、笑顔、アイコンタクト等)で接することにより、心理的な親和関係を相談者との間で確立すること
③ キャリア形成及びキャリアコンサルティングに係る理解の促進
主体的なキャリア形成の必要性や、キャリアコンサルティングでの支援の範囲、最終的な意思決定は相談者自身が行うことであること等、キャリアコンサルティングの目的や前提を明確にすることの重要性について、相談者の理解を促すこと。
④ 相談の目標、範囲等の明確化
相談者の相談内容、抱える問題、置かれた状況を傾聴や積極的関わり技法等により把握・整理し、当該相談の到達目標、相談を行う範囲、相談の緊要度等について、相談者との間に具体的な合意を得ること

(2) 自己理解の支援
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に実施するために、自己理解の支援について一般的な知識を有すること。
① 自己理解への支援
キャリアコンサルティングにおける自己理解の重要性及び自己理解を深めるための視点や手法等についての体系的で十分な理解に基づき、職業興味や価値観等の明確化、キャリアシート等を活用した職業経験の棚卸し、職業能力の確認、個人を取り巻く環境の分析等により、相談者自身が自己理解を深めることを支援すること。
② アセスメント・スキル
面接、観察、職業適性検査を含む心理検査等のアセスメントの種類、目的、特徴、主な対象、実施方法、評価方法、実施上の留意点等についての理解に基づき、年齢、相談内容、ニーズ等、相談者に応じて適切な時期に適切な職業適性検査等の心理検査を選択・実施し、その結果の解釈を適正に行うとともに、心理検査の限界も含めて相談者自身が理解するよう支援すること。

(3) 仕事の理解の支援
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に実施するために、仕事理解の支援について一般的な知識を有すること。
① キャリア形成における「仕事」は、職業だけでなく、ボランティア活動等の職業
以外の活動を含むものであることの十分な理解に基づき、相談者がキャリア形成における仕事の理解を深めるための支援をすること。
② インターネット上の情報媒体を含め、職業や労働市場に関する情報の収集、検索、活用方法等について相談者に対して助言すること。
③ 職務分析、職務、業務のフローや関係性、業務改善の手法、職務再設計、(企業方針、戦略から求められる)仕事上の期待や要請、責任についての理解に基づき、相談者が自身の現在及び近い将来の職務や役割の理解を深めるための支援をすること。

(4) 自己啓発の支援
次に掲げる事項を適切に実施するために、自己啓発の支援について一般的な知識を有すること。
① インターンシップ、職場見学、トライアル雇用等により職業を体験してみることの意義や目的について相談者自らが理解できるように支援し、その実行について助言すること。
② 相談者が啓発的経験を自身の働く意味・意義の理解や職業選択の材料とすることができるように助言すること。

(5) 意思決定の支援
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に実施するために、意思決定の支援について一般的な知識を有すること。
① キャリア・プランの作成支援
自己理解、仕事理解及び啓発的経験をもとに、職業だけでなくどのような人生を送るのかという観点や、自身と家族の基本的生活設計の観点等のライフプランを踏まえ、相談者の中高年齢期をも展望した中長期的なキャリア・プランの作成を支援すること。
② 具体的な目標設定への支援
相談者のキャリア・プランをもとにした中長期的な目標や展望の設定と、それを踏まえた短期的な目標の設定を支援すること。
③ 能力開発に関する支援
相談者の設定目標を達成するために必要な自己学習や職業訓練等の能力開発に関する情報を提供するとともに、相談者自身が目標設定に即した能力開発に対する動機付けを高め、主体的に実行するためのプランの作成及びその継続的見直しについて支援すること。

(6) 方策の実行の支援
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に実施するために、方策の実行の支援について一般的な知識を有すること。
① 相談者に対する動機づけ
相談者が実行する方策(進路・職業の選択、就職、転職、職業訓練の受講等)について、その目標、意義の理解を促し、相談者が自らの意思で取り組んでいけるように働きかけること。
② 方策の実行のマネジメント
相談者が実行する方策の進捗状況を把握し、相談者に対して現在の状況を理解させるとともに、今後の進め方や見直し等について、適切な助言をすること。

(7) 新たな仕事への適応の支援
次に掲げる事項を適切に実施するために、新たな仕事への適応の支援について一般的な知識を有すること。
① 方策の実行後におけるフォローアップも、相談者の成長を支援するために重要であることを十分に理解し、相談者の状況に応じた適切なフォローアップを行うこと。

(8) 相談過程の総括
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に実施するために、キャリアコンサルタントは相談過程の総括の支援について一般的な知識を有すること。
① 適正な時期における相談の終了
キャリアコンサルティングの成果や目標達成具合を勘案し、適正だと判断できる時点において、相談を終了することを相談者に伝えて納得を得た上で相談を終了すること。
② 相談過程の評価
相談者自身が目標の達成度や能力の発揮度について自己評価できるように支援すること、またキャリアコンサルタント自身が相談支援の過程と結果について自己評価すること。
(つづく)

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