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キャリアコンサルタント国家試験合格 15-2  I テクノファ

投稿日:2020年11月2日 更新日:

国家試験機関である「キャリアコンサルティング協議会」は、平成30年3月の「キャリアコンサルタントの能力要件の見直し等に関する報告書」に合わせて「キャリアコンサルタント試験の出題範囲」を改定しました。
新「キャリアコンサルタント試験の出題範囲(キャリアコンサルタント試験の試験科目及びその範囲並びにその細目)」の適用は2020(令和2)年度からの試験となっています。
前回に続き「試験科目及びその範囲の細目」その4を説明します。

キャリアコンサルタントの倫理と行動
1 キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及活動
次に掲げる事項を適切に実施するために、キャリア形成及びキャリアコンサルティングに関する教育並びに普及活動について一般的な知識を有すること。
① 個人や組織のみならず社会一般に対して、様々な活動を通じてキャリア形成やキャリアコンサルティングの重要性、必要性等について教育・普及すること。
② それぞれのニーズを踏まえ、主体的なキャリア形成やキャリア形成支援に関する教育研修プログラムの企画、運営をすること。

2 環境への働きかけの認識及び実践
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に実施するために、環境への働きかけの認識及び実践について一般的な知識を有すること。
① 個人の主体的なキャリア形成は、個人と環境(地域、学校・職場等の組織、家族等、個人を取り巻く環境)との相互作用によって培われるものであることを認識し、相談者個人に対する支援だけでは解決できない環境(例えば、学校や職場の環境)の問題点の発見や指摘、改善提案等の環境への介入、環境への働きかけを、関係者と協力(職場にあってはセルフ・キャリアドックにおける人事部門との協業、経営層への提言や上司への支援を含む)して行うこと。

3 ネットワークの認識及び実践
(1) ネットワークの重要性の認識及び形成
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に実施するために、ネットワークの重要性の認識及び形成について一般的な知識を有すること。
① 個人のキャリア形成支援を効果的に実施するためには、行政、企業の人事部門等、その他の専門機関や専門家との様々なネットワークが重要であることを認識していること。
② ネットワークの重要性を認識した上で、関係機関や関係者と日頃から情報交換を行い、協力関係を築いていくこと。
③ 個人のキャリア形成支援を効果的に実施するため、心理臨床や福祉領域をはじめとした専門機関や専門家、企業の人事部門等と協働して支援すること。

(2) 専門機関への紹介及び専門家への照会
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に実施するために、専門機関への紹介及び専門家への照会について一般的な知識を有すること。
① 個人や組織等の様々な支援ニーズ(メンタルヘルス不調、発達障害、治療中の(疾患を抱えた)者等)に応える中で、適切な見立てを行い、キャリアコンサルタントの任務の範囲、自身の能力の範囲を超えることについては、必要かつ適切な
サービスを提供する専門機関や専門家を選択し、相談者の納得を得た上で紹介あっせんすること。
② 個人のキャリア形成支援を効果的に実施するために必要な追加情報を入手したり、異なる分野の専門家に意見を求めること。

4 自己研鑽及びキャリアコンサルティングに関する指導を受ける必要性の認識
(1) 自己研鑽
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に認識する、または実施するために、自己研鑽について詳細な知識を有すること。
① キャリアコンサルタント自身が自己理解を深めることと能力の限界を認識することの重要性を認識するとともに、常に学ぶ姿勢を維持して、様々な自己啓発の機会等を捉えた継続学習により、新たな情報を吸収するとともに、自身の力量を向上させていくこと。
② 特に、キャリアコンサルティングの対象となるのは常に人間であることから、人間理解の重要性を認識すること。

(2) スーパービジョン
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に認識する、または実施するために、スーパービジョンの意義、目的、方法等について詳細な知識を有すること。
① スーパーバイザーから定期的に実践的助言・指導(スーパービジョン)を受けることの必要性。
② スーパービジョンを受けるために必要な逐語録等の相談記録を整理すること。

5 キャリアコンサルタントとしての倫理と姿勢
(1) 活動範囲・限界の理解
次に掲げる事項を適切に認識する、または実施するために、活動範囲・限界の理解について詳細な知識を有すること。
キャリアコンサルタントとしての活動の範囲には限界があることと、その限界には任務上の範囲の限界のほかに、キャリアコンサルタント自身の力量の限界、実践フィールドによる限界があること。
② 活動の範囲内において、誠実かつ適切な配慮を持って職務を遂行しなければならない。
③ 活動範囲を超えてキャリアコンサルティングが行われた場合には、効果がないだけでなく個人にとって有害となる場合があること。

(2) 守秘義務の遵守
キャリアコンサルタントは、守秘義務の遵守を実践するために、相談者のプライバシーや相談内容は相談者の許可なしに決して口外してはならず、守秘義務の遵守はキャリアコンサルタントと相談者の信頼関係の構築及び個人情報保護法令に鑑みて最重要のものであることについて詳細な知識を有すること。

(3) 倫理規定の厳守
倫理規定の厳守を実践するために、キャリア形成支援の専門家としての高い倫理観を有し、キャリアコンサルタントが守るべき倫理規定(基本理念、任務範囲、守秘義務の遵守等)について詳細な知識を有すること。

(4) キャリアコンサルタントとしての姿勢
キャリアコンサルタントは、次に掲げる事項を適切に認識する、または実施するために、キャリアコンサルタントとしての姿勢について詳細な知識を有すること。
① キャリアコンサルティングは個人の人生に関わる重要な役割、責任を担うものであることを自覚し、キャリア形成支援者としての自身のあるべき姿を明確にすること。
② キャリア形成支援者として、自己理解を深め、自らのキャリア形成に必要な能力開発を行うことの必要性について、主体的に理解すること。
(つづく)平林良人

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