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■□■━━【コラム】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
キャリア・カウンセラー便り"馬籠さゆみさん"です。
◆このコーナーは、活躍している「キャリア・カウンセラー」からの
近況や情報などを発信いたします。◆
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みなさま、こんにちは。
2017年30期修了生の馬籠さゆみです。
キャリアコンサルタント養成講座を修了してから、9年が経ちました。
当時は「まさか自分がこの道に進むとは」と思うほど、明確なキャリアプランを
持っていたわけではありませんでしたが、現在に至るまでの歩みを振り返り、
共有させていただきます。
今回は、私自身のキャリアの変遷を「ブリッジズのトランジション理論」の視点から
お話しします。
振り返ると、私のキャリアはまさに「終わり・ニュートラルゾーン・新たな始まり」という
プロセスの連続でした。
まず最初の大きな「終わり」は、企業での事務職としてのキャリアに区切りをつけた時で
す。
社会福祉協議会での秘書業務、金融機関でのアシスタント、ディーラーでの営業事務など、
私は一貫して「誰かを支える仕事」に従事してきました。
派遣や契約社員という非正規雇用に身を任せていました。次第に「このままでよいのか」
「自分の専門性とは何か」という問いが強くなり、違和感が次の一歩を考えるきっかけと
なりました。
この「終わり」は明確な区切りではなく、不安や迷いを伴うものでした。
まさにトランジションの入り口だったと感じています。
次に訪れたのが「ニュートラルゾーン」です。
この時期、私はキャリアコンサルタント資格の取得を目指しました。きっかけは、
自分自身がキャリアに悩んだ経験でした。
組織や職場環境に適応しようとする中で、自分の役割や価値が見えなくなって
しまったのです。
学びを深める一方で、自分がどの領域で価値を発揮できるのか、
どこに向かうべきかという問いに対する明確な答えは、すぐには見つかりませんでした。
その後、人事領域の業務に携わり、採用・育成・制度設計といった実務を経験する
中で、「人の成長を支援する」という軸が、自分の中に確かにあることに気づきました。
しかし同時に、組織の論理やスピード感と、自分の理想との間に葛藤を感じることも
少なくありませんでした。
ニュートラルゾーンは、不確実で不安定な時期である一方、最も創造的な時期でも
あると言われています。
私にとってもこの期間は、自分の価値観や強みを見つめ直し、次の方向性を
模索する重要な時間でした。そして、そのプロセスは今も続いています。
現在は「新たな始まり」として、日本語教師という道を歩んでいます。
これまでの対人支援の経験、人事としての育成視点、そしてキャリアコンサルタント
として培った傾聴力や伴走力が、日本語教育の現場で一つに結びついていると感じてい
ます。
単に言語を教えるだけでなく、日本で働くことや生活することへの支援も含め、
自分のこれまでの経験が確実につながっていると実感しています。
もちろん、この「新たな始まり」も完成形ではありません。
これからも変化とトランジションは続いていきます。
それでも、これまでの「終わり」や「揺らぎ」があったからこそ、今の選択に納得感を
持てているのだと思います。
ブリッジズの理論を通して振り返ると、キャリアは直線的に進むものではなく、
内面の変化を伴うプロセスであることがよく分かります。
そして、不安や迷いの中にこそ、次の可能性が芽生えているのではないでしょうか。
今後も、自分自身のトランジションを大切にしながら、関わる方々の変化にも
寄り添える存在でありたいと考えています。
本内容が、これからキャリアコンサルタントを目指される皆さま、または資格を
取得された皆さまの一助となれば幸いです。