キャリアコンサルタントの知恵袋

実践に強いキャリアコンサルタントになるなら

テクノファのキャリアコンサルタント養成講座の特徴6

2020/07/01   -基礎編・理論編

ー 傾聴とは積極的に聴くことである ー ドラッカーは近代経営学の父と呼ばれた人ですが、彼は経営者が効果的にマネジメントする8つの慣行を提案しました。その中に「最初に聴き、最後に話す」というものがあります。リーダーシップの本質は「信頼を獲得して結果を得ること」ですが、 信頼を得る行動で最大効果を生むものが聴くことであると述べています。驚くべきことに、多くの指導者は聴くことをうまくやれません。多くの調査で「指導者の聴く能力」は、評価項目で最も低いレベルに位置付けられています。最初に聴いて、最後に話しすることは大変重要なことです。 それはとても単純ですが、多くの人々はそれを理解することができません。 …

うつ病を自覚しないクライエント

2020/06/22   -実践編・応用編

前回は本人がうつ病であると自覚して専門医の診断を受けた例を紹介しました。キャリアコンサルタントとしては、ある意味扱いやすい事例だったと思います。しかし、本人もキャリアコンサルタントもうつ病にかかっていることを知らないでいると、コンサルティングで意識せず症状に思わず一歩踏み込んでしまう失敗があります。うつ病は職場の環境や人間関係が引き金になって発症するケースが多いと思いますが、Aさんのようにはっきりとした精神症状を伴わないために、周囲の人も本人もうつ病であることに気付いていないクライアントは数多く存在します。 国内では100人に3~7人の割合でそのようなうつ病が発症していると言われており、一度発 …

キャリアコンサルティングとキャリアカウンセリング5

2020/06/11   -基礎編・理論編

前回まで、ヘルピング技法について(1)かかわり技法(事前段階)(2)応答技法(第1段階)(3)意識化技法(第2段階)を解説してきました。第2段階までに用いられてきた技法は、自己理論、精神分析理論、そして論理療法を伏線としており、ヘルピーが自分の実態「現在地」に気づき、なりたい自分の「目的地」に気づくことをサポートするためのものでした。 これから解説する(4)手ほどき技法は、既に記したように行動療法が伏線になっています(國分康孝1996年「カウンセリングの原理」)。しかしながら、行動療法というと治療的意味合いが強くなってしまうので、これを意識して以下の解説では行動カウンセリングと記します。これは …

テクノファのキャリアコンサルタント養成講座の特徴5

2020/06/04   -基礎編・理論編

- 傾聴と相互理解の難しさ - テクノファは、「組織マネジメントシステム教育」と「人モチベーション教育」の2大テーマを車の両輪のごとく強力に駆動させ、組織経営という車を着実に運転していただけるようになることを念じながら、日頃の研修をさせていただいております。社会に貢献するためには、知ることだけではなく、できること即ち実践できるようになることが重要であると考え、研修の大きな目標を「システムという枠の中に実体を入れる」ことを目指してきました。 市場経済至上主義が行き過ぎた結果、利益追求がすべてに優先する社会になっていますが、新型コロナウイルスの世界的疫病蔓延で、表面的な利益追求でなく本質的な幸福追 …

うつ病を自覚したクライエント

2020/05/25   -実践編・応用編

仕事や人間関係に行き詰まり、自分がうつ病であることを自覚しないままキャリアコンサルティングの面談に訪れる人が多くなっています。厚生労働省のサイトによると、うつ病など気分[感情]障害(躁うつ病を含む)患者は、平成14年は71.1万人、平成29年は127.6万人と16年で倍近くまで増加しています。 この数値の伸びに比例するようにうつ病の症状のある人との面談の機会が増えてきたということでしょう。 今回はうつ病を発症した人との面談事例を紹介します。相談者は30代後半の女性Aさんです。Aさんとは以前にも面談したことがあります。当時の面談内容は次のようなものでした。 Aさんは、新卒で地元の中堅企業に勤め、 …

テクノファのキャリアコンサルタント養成講座の特徴4

2020/05/20   -基礎編・理論編

- リファーできるフォローアップの重要性 - キャリアコンサルタント養成講座の12日間だけで本当に「本物のキャリア・カウンセラー」になれるかというとそれは違います。12日間の講座を受けて首尾よく合格したとしても、その時点ではキャリア・カウンセラーとしての出発点に立ったにしか過ぎません。さらにその後、キャリア・カウンセラーの資格を取得したあとでも「本物のキャリア・カウンセラー」を目指して、スーパーバイザーの指導を受け、さらなるスキルアップを図ることが必要だと思います。テクノファでは、そのようなフォローアップコースのステップを順次踏んでいただくために、有資格者を対象としたインターンシップをカウンセ …

キャリアコンサルタントの活躍の現場から ④

2020/05/13   -実践編・応用編

生活保護受給者および生活困窮者への「就労支援」について 今回は「地方自治体やハローワーク」で行われている「生活保護受給者むけ就労支援」と「生活困窮者むけ就労支援」ついてご紹介したい、と思います。現在、我が国では様々な理由から生活保護を受けている人が200万人以上いるといわれ、その年代も60歳台が最も多く、次いで70歳台、50歳台が多くなっていて単身者が非常に多いのも特徴とされています。同様に、生活保護受給に至る前の段階の生活困窮者の数ははるかに多く具体的数は把握が困難の為か推定であっても公表されていないようです。こうした生活保護受給者、生活困窮者にはそれぞれに自立に向けた支援法が制定され、就労 …

キャリアコンサルティングとキャリアカウンセリング4

2020/05/08   -基礎編・理論編

前回は、ヘルピング技法のうち(1) かかわり技法(事前段階)についてマイクロ技法の階層表に示されている基本的かかわり技法を用いて解説してみました。どのような感想をお持ちになったでしょうか。ご存知のことばかりで目新しくなく期待外れだったのではないでしょうか。 しかしながら、私はキャリアカウンセリングであってもキャリアコンサルティングであってもこの目新しくないという点がとても重要なことだと思っています。これは、実際の個々のキャリアコンサルティングの場面を重ねて、國分康孝1996年のカウンセリング技法論における『面接目標達成のために、カウンセラーがクライエントにどういう反応を重ねていくか。』を再考し …

キャリアカウンセリング奮闘記 4

2020/04/29   -実践編・応用編

今回は、職業相談の奥深さについて振り返ってみようと思います。当然ですが、職業相談に来られる方の目的は仕事の相談です。相談の目的が明瞭であれば、ご本人の意向や希望に沿ってマッチングや自己アピールの支援等を比較的順調に進めていくことができますが、このような例はごくわずかです。 相談の目的が仕事に関することであっても、具体的なビジョンが描けず、何をやっていいか分からない方が多くおります。ただし、食べていくために収入が無いのは困る、何か仕事はないでしょうかという相談から話が始まります。 インテーク(最初の面接)の中で、そのような心境状態に至った段階を理解するようにします。何をやったらよいか分からないと …

テクノファのキャリアコンサルタント養成講座の特徴3

2020/04/20   -基礎編・理論編

- アサーションとチェンジ・エージェント - テクノファでは、キャリアコンサルタント養成講座のカリキュラムに「カウンセリング演習」を入れています。「カウンセリング演習」では、初日と2日目に聴き方についての演習を行いますが、その内1日はキャリア・カウンセリングにおける聞き方のロールプレイを行っています。さらに、アサーション※については、理論、自己チェック、 演習などから構成されています。この期間で、カウンセリングの基本的な技法である傾聴、及びアサーションについて、その理論的根拠を理解し、スキルを習得していただきます。 ※「アサーション」(assertion)は1950年代にアメリカで、自己主張を …

2020年7月
« 6月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031