キャリアコンサルタントの知恵袋 | 株式会社テクノファ

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「 実践編・応用編 」 一覧

プロティアンキャリア教育 その5

2026/10/22   -実践編・応用編

キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 4)プロティアン・キャリア教育 生徒が主体的に自分の人生を向かい合えるようになるには膨大な時間が必要となる。中学1年生のオリエンテーション合宿におけるコーチング研修から始まる三田国際学園のキャリア教育。「自己理解」「職業研究」「学問研究」という学年ごとにテーマを定めた学園祭におけるキャリアに関するプレゼンテーションは高校1年生で自らの「将来ビジョン」をテーマに続く。 以下の生徒のポートフォリオは学園祭のプレゼンを通じて自分の人生にしっかり向き合う姿勢を示している。 ①人と人がつながる 「三田国際学園に入学して本当によかったと思えたのが今回 …

プロティアンキャリア教育 その4

2026/10/20   -実践編・応用編

キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 6.三田国際学園が主体性を育む6年間の軌跡 1)なぜプロティアン・キャリア教育が必要なのか 21世紀の社会で活躍するためには、既存の価値観や制度に縛られることなく、自ら考え、自ら道を切り拓いていく力が求められる。これまでのように、有名大学への進学や大企業への就職を人生のゴールとするキャリア観は、もはや絶対的なものではない。変化が激しく将来を予測することが困難な時代においては、組織に依存するのではなく、自ら主体的にキャリアを形成する姿勢が重要となる。 20世紀の日本型雇用を前提としたキャリア観では、組織が主体となり、個人は組織の中で役割を果 …

プロティアンキャリア教育 その3

2026/10/18   -実践編・応用編

キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 2)教育への純粋な思いを形に 学校改革を推進した大橋学園長は、自身の教育の原点について次のように語っている。 「私の教育の原点は、ボーイスカウトでの活動にあります。大学生の頃、リーダーとして小学生や中学生の勉強を見ていたことがきっかけでした。その中で、多くの子どもたちが『なぜ勉強するのか』という意味を理解しないまま学んでおり、その結果、勉強を好きになれない現実に衝撃を受けました。 社会人を経験した後、『教育を仕事にしたい』という思いから学習塾を起業しました。私が考える学びの本質は、学校の授業を復習することではありません。学ぶ意味を考え、自 …

プロティアンキャリア教育 その2

2026/10/16   -実践編・応用編

キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 3.三田国際学園の学校改革に伴うキャリア教育の導入 1)キュアリア教育導入に至る三田国際学園の歩み 三田国際学園は、東京都世田谷区にある中高一貫校である。1916年に高等女学校として創設され、100年以上の歴史を有する伝統校であるが、長年にわたり生徒数の減少という課題を抱えていた。 次の100年に向けて学校を存続・発展させるため、2015年に校名を「三田国際学園」へ変更するとともに、女子校から共学校へと大きく舵を切った。しかし、その当時の経営状況は極めて厳しかった。2014年度に入学した中学1年生はわずか23名であり、募集定員を大幅に下回 …

プロティアンキャリア教育 その1

2026/10/14   -実践編・応用編

キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 1.はじめに 本書は、法政大学教授の田中研之輔氏と、三田国際学園中学校教頭の内田雅和氏による共著である。 現代社会は急激な変化の只中にある。環境変化や産業・経済構造の変容に加え、雇用の多様化・流動化が進み、さらに新型コロナウイルス感染症の拡大によって、私たちはこれまでの働き方やこれからの生き方を改めて問い直すことになった。こうした歴史的な転換期において、文部科学省は、一人ひとりが主体的にキャリアを形成していくことのできる次世代の育成を求めている。その実現に向けた重要な手段として位置付けられているのが、キャリア教育や職場体験、インターンシッ …

グロースマネジャー(第4部)

2026/10/12   -実践編・応用編

キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 6)人的資本も最大化を実現する方法 企業内におけるキャリア開発の支援の重要性が高まりつつあり、その中で「1on1」の重要性がたかまりつつある。特に管理職向けの講演や研修において、1on1の実施方法に関する質問が頻出し、「どのように1on1をすすめればよいのか」「1on1の目的やゴールが不明確である」といった声が寄せられる。1on1の目的及び実施方法について理論的枠組みを踏まえながら、実務的視点を交えて論じる。 ①1on1の目的 1on1の最大の目的は「人的資本の最大化」にある。これは、組織におけるメンバーが自身のポテンシャルを最大限に発揮 …

グロース・マネージャー (第3部)

2026/10/10   -実践編・応用編

キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 6.新任管理職からグロースマネージャーへ 1)人的資本経営における役割転換 人的資本経営の実現のカギを握るのは、従来の管理職からグロースマネージャーへの役割転換である。 (グロースマネージャーとは、チームメンバー一人ひとりのキャリア形成に深く関わりながら、組織と個人の双方の持続的成長を実現していく存在である。) 筆者である田中教授は、24時間営業を続ける牛丼チェーン店舗の管理職についてフィールドワークを行った。その成果は『丼家の経営―24時間営業組織のエスノグラフィー』としてまとめられている。 インタビューの中で特に印象的であったのは、「 …

グロース・マネージャー (第2部)

2026/10/08   -実践編・応用編

キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 4.職場環境とマネジメント(2)業務キャッチアップ型とメンバー配置型 1)業務キャッチアップ型 業務キャッチアップ型は、管理職就任の前後で業務内容が大きく変化するなど、業務の非連続性が大きい一方で、メンバー構成は比較的同質的であるという特徴を持つ。そのため、個別対応やフォローがそれほど多く発生しない場合もあり、新しい業務を理解しキャッチアップすることが優先されやすい。結果として、業務理解やスキル習得に多くの労力や時間を費やすことになりやすい職場環境である。 <Dさん(33歳・男性)の場合> Dさんは、業務の効率化を重視し、目的達成のための …

グロース・マネージャー (第1部)

2026/10/06   -実践編・応用編

キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 1.はじめに 本書は、法政大学教授・田中研之輔氏と岩月優氏による共著である。 社員が持続的に成長していくための鍵は、一人ひとりが自らの課題や現状を的確に把握し、将来のありたい姿を明確に描いたうえで、目の前の仕事に主体的に向き合い、日々の実践を積み重ねていくことにある。そして組織には、研修・育成・評価・制度といった多面的な仕組みを通じて、社員のキャリア開発を支援する役割が求められる。 しかし、現実の企業現場においては、これらの仕組みが必ずしも十分に機能しているとは言い難い。加えて近年、企業はDX(デジタル・トランスフォーメーション)によるビ …

健康で安全な生活の確保3

2026/10/04   -実践編・応用編

キャリアコンサルタントが知っていると有益な情報をお伝えします。 前回に引き続き、健康で安全な生活の確保についてお話しします。 国民の多くは、健康で安全な生活をすることを願っています。一方で、大規模な自然災害が発生しても、機能不全に陥らないで復旧復興に取り組まねばなりません。また、日常生活に潜む危険(感染症等)などから身を守る対策にも万全を記す必要があります。 ◆身体活動・運動 身体活動・運動の量が多い者は、少ない者と比較して循環器病、2型糖尿病、がん、ロコモティブシンドローム、うつ病、認知症等の発症・罹患リスクが低いという報告があります。厚生労働省では、「健康日本21(第三次)」における身体活 …