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キャリア開発支援のためのメールマガジン…vol.121(2023年2月号)…
■□■━━【コラム】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
キャリア・カウンセラー便り"深瀬理子さん"です。
◆このコーナーは、活躍している「キャリア・カウンセラー」からの近況や情報などを発信いたします。◆
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みなさま、こんにちは。34期生の深瀬と申します。
私の祖母は広島県出身で、被爆者です。その影響で、小さいころから緊急援助、
平和構築の専門家になることを夢見ておりました。独身時代は、国際NGOや
赤十字国際員会(ICRC)の職員としてアフガニスタン、パレスチナ、南スーダン
などの紛争地を渡り歩きました。疲弊感とともにやりきったという達成感があり、
結婚を機に帰国して専業主婦となりました。
ただ、いつの日か次世代の平和の担い手(ピースビルダー)を育てる仕事がしたい
というライフテーマだけは持ち続けていたので、第一子妊娠中で出産間近で
ありましたが思い切ってキャリアコンサルタント養成講座に応募しました。
その当時、キャリアコンサルタント養成講座を開催している会社を色々と
当たってみたのですが、一番、妊婦歓迎な雰囲気だったのがテクノファでした。
私自身、長年に渡り、人生の節目や人生設計の軌道修正が必要な際は
キャリアカウンセリングを利用し、自己分析に役立てていました。
面談や適正テスト等を通して、変化し続ける自己や自分が置かれた環境を理解すること
によって初めてその時点での優先順位を付けることが出来ました。
そして、具体的かつ積極的に目標に向かって行動ができ、また新たなる成長の兆しが
見えてきたのでした。キャリアコンサルティングは、人をエンパワーし飛躍させる
きっかけを作ることが出来ます。
自己啓発、自己改革が求められる今、欠かせないサポートだと確信していました。
人生の節目に受けた本講座で、一番印象に残っているのが、マーク・サビカスの
キャリア構築理論 です。年功型の終身雇用が維持出来なくなった現代の社会人は
セルフマネージメント能力が求められます。
働いて何を得たいのか、自分の価値観からヒントを得なければなりません。
サビカスは、他者との相互作用を考慮しつつ、個々の自発的努力と積極的関与を通して、
柔軟にキャリアを構築することを薦めました。また、自己概念を確立する事により、
アイデンティティの混乱を防げると助言しました。
特に、私のように比較的頻繁に仕事を変える人々(mobile workers)こそ、
アイデンティティを確立し、自己の一貫性をライフテーマの中に見出す必要性が
あると唱えていました。
キャリアストーリーを語ることにより主観的な「物語的真実」(narrative truth)を
作り出すことでライフテーマが明確になり、過去と現在の経験が結びついて将来の
キャリアまでもが一貫性を持つものになると彼は主張しています。
「ああ、成程」とキャリア構築理論を学び、色々と腑に落ちたのを覚えています。
養成講座の受講後、専業主婦、派遣職員を経て、2019年12月に、国際連合児童基金
(ユニセフ)のニューヨーク本部に再就職しました。
就職、職業相談やキャリアカウンセリングはボランティアベースで続けています。
私に相談をしてくれるのは学生さん、後輩や転職を考えている方が多いです。
しかしながら私が従業員代表をしていることもあり、同僚や上司の方々から相談を
受けることも少なくありません。どの方にも伝えているのは「寄り道は必要な道。
遠回りしたからこそ見えた景色、分かったことが沢山ある。
単眼思考による視野搾取に陥ることなく、わが身に関わる出来事すべてを見つめ、
次なる行動へと踏み出すことを大切にしている」ということです。
主人と一家の大黒柱を交替し、家族でニューヨークに渡り、早四年目です。
結果、駐在夫として主人には仕事をほぼすべてセーブしてもらうことになりました。
ニューヨークに居る間、パンデミック渦中での第二子出産、親の介護等ライフイベントが
多々ありました。自己啓発に加え、夫婦相互適応性の確立、親役割への適応等、
今後のキャリア形成の中で間接的にも軸となる部分を強化した重要な時期だったと思います。
実は現在四歳の息子が入院中でして、その傍らで執筆しています。
これから息子は長い闘病生活に入ります。
私のキャリアストーリーの続編がどうなるかわかりませんが、
必要あらば人生の軌道修正をしつつ、テクノファで学んだことを大切にして
自分のライフテーマを胸に人生をデザインしていけたらと思います。
皆様にとって、素敵な一年になりますように。
以上 おわり◆