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実践編・応用編

キャリアコンサルタントの方からの近況や情報

投稿日:2026年6月11日 更新日:

このコーナーは、テクノファのキャリアコンサルタント養成講座を卒業して、全国各地でキャリアコンサルタントとして活躍している方からの近況や情報などを発信いたしています。今回はキャリアコンサルタントS.Sさんです。

「人も企業も新陳代謝を怠らないこと」、「死と再生のプロセス」という言葉があります。死を消滅という意味に捉えると、なぜ再生につながるのか疑問に思うかもしれませんが、ここで言う「死」とは、昨日までの自分とお別れする・・または、これまでの私をやめるという意味で、繰り返されるパターンを意志決定的に丸ごと放棄するということです。

経営が破綻したり、大怪我をしたり、病気になったりと、もはやこれまでの習慣に従った生き方ができそうにない状況にもかかわらず、多くの人は現状を維持しようと必死になり、守ろうとする分だけ悪循環になるものです。

「死」とは、意志を以ってこれまでの自分をいったん放棄し、新たな展開を求めて未体験の領域に一歩を踏み出す決意と、その行動によって生じる結果を受け入れる覚悟をするという意味です。

死という言葉に抵抗があるなら、「破壊と創生のプロセス」と呼んでもいいかもしれません。

破壊と創生のプロセス – 検索

たとえば、ずっと住んできた家がガタガタで、台風や地震に耐えられそうもないとします。すでに傾いた古い屋敷をリフォームしようと試みても、肝心の土台もシロアリに食われて腐ってしまっていては、いかに外装だけきれいにしても暴風には耐えられませんし、積雪の重みにすら負けて倒壊してしまうかもしれません。

ならば、思い切って建物を壊して更地に戻し、改めて新築したほうが得策である場合もあるのでしょう。

たとえ一時的にでも住む家がなくなるのは不安でしょうし、本当に新しい家が手に入るのか?と疑いたくなるのも当然ですが、人はこれまでの慣れた状況(環境)にしがみつくものですし、未知の世界に怖れを抱くのも当然です。

誰だって今の状態を守りながら、なんとか状況の改善を・・と願うことでしょう。

しかし、それでは前に進みません。結局は追い詰められ、行き場を失い、本当に死ぬことになってしまうのです。

家を建て直す。これは、いま握っている手を放すことができない限り新しい展開が望めないことと同じ意味です。言い換えれば、人生において敢えて意志的に死(昨日までの自分を手放すこと)を選択できる者は、死ぬ必要がなくなる可能性が出てくると言えば分かりやすいかもしれません。

その意味で、病気で死にかけたり、経営が破綻してすべての財産を失った経験を持つ人は不本意ながらも手放す経験をした分だけ、かえってたくましく生きていけたりできるわけです。

たとえ大企業に就職できたとしても永続的な安定が約束されるわけではありません。

グローバル化が加速する経済界では企業同士の合併や、これまでの事業形態の見直し、または、いかに企業体の柱であった部門だとしても、すでに収益が見込めないと判断したなら涙を飲んで廃止することもあるでしょう。

それどころか新たな分野への参入も考えられます。

このように企業は、時流を読み、価値判断を怠らず、存続を賭けた新陳代謝を繰り返しているわけです。新陳代謝とは、すなわち新しい細胞に生まれ変わることを意味します。同時に、それは古い細胞が消滅することをも意味します。ならば、個人レベルでもまた新陳代謝を怠っては生き延びられないと認識を新たにすべきではないでしょうか。

個人においても、旧来の形態を捨てて、敢えて再構築しようとする姿勢こそが、新たな可能性を見出すためのトランジション(転機)となり得るのかもしれません。意外な展開こそが人生の醍醐味なのかもしれません。
(つづく)K.I

-実践編・応用編

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