「 投稿者アーカイブ:technofer 」 一覧
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キャリアコンサルタントの語る生涯発達から捉える”人生の午後”
2025/11/14 -実践編・応用編
このコーナーは、テクノファキャリアコンサルタント養成講座を卒業され、現在日本全国各地で活躍しているキャリアコンサルタントの方からの近況や情報などを発信しています。今回はS.Sさんからの発信です。 「生涯発達※から捉える”人生の午後”」 一昨年前、フェイスブック上で高校時代の同級生と再会した。彼は、大学を卒業した後に某一流企業に就職が決まり、これまで誰もが羨む順風満帆な人生を送ってきた。 ※生涯発達 生涯発達は、個人が生まれてから死ぬまでの間に経験する変化や成長を指します。バルテスはこの概念を「人の誕生から死に至るまでの生涯過程における個人内の変化と安定性・連続性を記述・ …
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2025/11/12 -実践編・応用編
キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 前回に続き、経済産業省製造産業局が2024年5月に公表した資料「製造業を巡る現状と課題について今後の政策の方向性」からスライド27ページ「CXの進め方」について、詳細な解説をします。 (出典)経済産業省 016̠04̠00.pdf ◆ 経営資源の可視化と動的再配分によるポートフォリオ最適化 パーパスを共有しコーポレート機能を統合しただけでは、複数事業を抱える企業グループ全体の最適運営は完結しない。肝要なのは、経営資源(ヒト・モノ・カネ・データ)を見える化し、戦略に沿って動的に再配分する仕組みを備えることである。経産省資料は「複数の事業を抱 …
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2025/11/10 -実践編・応用編
キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 前回に続き、経済産業省製造産業局が2024年5月に公表した資料「製造業を巡る現状と課題について今後の政策の方向性」からスライド26ページ「リソースが集中する大企業を活性化していく重要性」について、詳細な解説をします。 (出典)経済産業省 016̠04̠00.pdf 1.製造業における企業規模別の売上・利益構造の分析 ■ 売上高・利益構造 まず、製造業における企業規模別の売上高・利益構造を確認します。上掲の図表によれば、資本金10億円超の大企業は全体のわずか0.6%(約1,800社)に過ぎませんが、この小数の企業グループが製造業全体の約8割 …
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2025/11/08 -実践編・応用編
キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお届けします。 出典 経済産業省 meti.go.jp 4.人的資本とデジタル基盤の整備が持続的成長に不可欠な理由 上述した「強いコーポレート」の要素の中でも、特に人的資本(HR)とデジタル基盤は、グローバル企業として持続的に成長するための鍵となる領域です。経営層にはこの二つの重要性を強調してお伝えしたいと思います。 まず人的資本(Human Resources)についてです。優秀な人材は「競争力の源泉」であり、イノベーションを生み出す原動力です。現代では国や企業の枠を超えて人材が流動化し、世界中で人材の獲得競争が起こっています。そのため、企業が長期的に …
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2025/11/06 -実践編・応用編
キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお届けします。 はじめに グローバル競争が激しさを増す中で、製造業が競争力を強化するには自社の商品力や技術力といった「強いビジネス」だけでは不十分であり、組織運営や基盤整備といった「強いコーポレート」の力が不可欠だと指摘されていますmeti.go.jp。優れた製品やサービスを持つこと(強いビジネス)は重要ですが、それを支える組織体制(強いコーポレート)が伴わなければ、グローバルな市場で持続的に成長・勝ち残ることは難しいという考え方です。経済産業省の資料「製造業を巡る現状と課題 今後の政策の方向性」におけるスライド24「CXの必要性:グローバル競争力強化に …
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2025/11/04 -実践編・応用編
キャリアコンサルタントの皆さんに有用な情報をお届けします。 1.はじめに 『新しいキャリアの見つけ方』は、有山徹氏が自身の経験をもとに執筆した一冊です。氏は40歳になるまでに5度の転職を経験し、その過程で「プロティアン・キャリア」という考え方と出会ったことが、大きな転機となりました。現在はプロティアン・キャリア協会の代表理事として、キャリア開発の実践支援に取り組まれています。 プロティアン・キャリアとは、これまでの経歴をすべて肯定しつつ、未来を見据えて前進しようとする姿勢に基づいたキャリア論です。変化を前提とした未来志向の考え方であり、自分自身がより幸せに、より良く生きることを目指すと同時に、 …
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2025/11/02 -実践編・応用編
キャリアコンサルタントの皆さんに有用な情報をお届けします。 5.ミドル・シニア社員を活性化させる秘訣 1)行動変容の結果 浅井氏が面談した1,800名のうち、約75%の社員に行動変容が見られました。一方で25%は変化が起きず、浅井氏自身もその課題を認識しています。しかしながら、キャリア研修と面談を経て7割以上に変化が生じたことは大きな成果といえます。 「わかる」と「かわる」は紙一重です。研修を受講し、気持ちを切り替えることで行動が変わるのです。ミドル・シニアのキャリア研修では、凝り固まったマインドをリセットすることが重要なポイントとなります。 NTTコミュニケーションズの研修と面談を通じて観察 …
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2025/10/31 -実践編・応用編
キャリアコンサルタントの皆さんに有用な情報をお届けします。 1.はじめに 「今の仕事に満足していますか」「あと何年働き続けますか」――本書は、こうした問いかけから始まります。著者は、法政大学教授の田中研之輔氏、NTTコミュニケーションズ人材開発課長の浅井公一氏、ミドルシニア研修講師の宮内正臣氏であり、第一線の研究者、大手企業で50代社員と数多く面談してきた人材開発の専門家、シニア層のキャリア支援を専門する研修講師といった、多様な知見と経験を持つ共著者たちです。 本書では、キャリアを考える出発点として「まず自分に視点を向ける」ことの重要性が強調されています。組織内の昇進や昇格に一喜一憂するのでは …
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2025/10/29 -実践編・応用編
キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 前回に続き、経済産業省製造産業局が2024年5月に公表した資料「製造業を巡る現状と課題について今後の政策の方向性」からスライド23ページ「なぜ“デジタル敗戦”したのか?」について、背景にある構造的な課題について、経営視点で解説します。 はじめに デジタル敗戦とは何か – 背景と問題提起 日本企業のデジタル化の遅れが顕在化した象徴的な表現として「デジタル敗戦」という言葉が生まれました。特に新型コロナウイルス禍では、他国に比べ日本の行政手続きや企業活動のデジタル対応の遅れが露呈し、「まるでデジタル戦争に敗北したようだ」という危機感が広がりまし …
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2025/10/27 -実践編・応用編
キャリアコンサルタントの方に有用な情報をお伝えします。 前回に続き、経済産業省製造産業局が2024年5月に公表した資料「製造業を巡る現状と課題について今後の政策の方向性」からスライド22ページ「なぜ“技術で勝って、ビジネスで負ける”のか?」について、背景や課題も含めて解説します。 (出典)経済産業省 016_04_00.pdf 1 背景と問題提起:なぜ日本企業は「技術で勝ってビジネスで負ける」のか かつて世界市場で高い技術力を発揮していた日本家電その他製品は、今ではアジア勢(韓国、台湾、中国)や欧米企業に競争で敗れる事例が多く見られるようになっています。 こうした現象は一見すると「技術力が不足 …