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実践編・応用編

活躍している「キャリア・カウンセラー」からの近況や情報

投稿日:2025年7月7日 更新日:

■□■━━【コラム】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■□■
キャリア・カウンセラー便り”鈴木秀一さん”です。
◆このコーナーは、活躍している「キャリア・カウンセラー」からの
近況や情報などを発信いたします。◆
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テクノファ更新講習「ストレス・コーピング」受講の薦め

先日、川崎の研修センターでキャリアコンサルタント資格の維持(更新時に必要なポイント取得)のための講習メニューのひとつである「ストレスコーピングを活用した面接実習」を受けてきた。
Webによる受講も悪くはないのだが、私としては実際に肌で感じることや場の雰囲気をリアルに体験したい想いがあるので交通費や宿泊費をかけてもできるだけ現地集合の形で学ぶことにしている。

私は学校教育現場におけるスクールソーシャルワーカーという職務において、我が子の不登校や問題行動などに代表される「子育てに悩む親たち」と出会う機会が多い。そこでは子どもに纏わる諸問題を家庭と学校とが連携しながらいかに解決するか・・について話し合うわけだが、起こっている出来事の背景について丁寧に紐解いていくと、子ども自身の問題というより保護者自身が結婚前から抱え続けてきた課題や若い頃にやり残した未完の行為などが世代を超えて子どもの言動に顕れているケースが多い。

「子どもは親の内面を映す鏡である」という言葉があるが、親子関係を深く理解する上で「世代間連鎖」について焦点化することは極めて重要である。
「母親」とは、言わば「役割」をも含む代名詞なわけだが、それ以前に親と言えども1人の人間であるし、これまでに至る経緯に隠された「物語(自分史)」も大切にしたいところだ。

その意味でも実際に目の前にいるのは、母親という役割を担っている「〇〇さん」という名を持つ個人であるという認識において、その場にいない子どもの様子について説明することに終始するよりも、実際に目の前におられる母親自身について丁寧に聴くことのほうがずっと価値があるのではないかと思うのである。母親の心がほぐれ、ほんの僅かでも気持ち的に楽になれたなら、子どもへの関りにおいても余裕を以て応じることもできよう。母親の態度や気持ちの小さな変化は、それだけで子どもにも如実に反映されるのである。

それゆえ、私としては関わり方の助言だけに留まらず、家庭内においても?嫁“の立場で夫や舅、または姑との関係に悩み、勤務している職場における居心地の悪さに苦しみ、同じ学年の子どもを持つママ友たちとの関係を保つことの戸惑いなどを拾い上げることにしているのだが、実際には「苦しみの元凶は何か?」などと云う単純な括りでは語れないほど多くの「要因」が複雑に絡み合っており、それら全てがストレッサーとなっているケースばかりである。

となれば、子どもよりも先に彼女たちを取り巻く環境や置かれている状況の緩和に向けた支援こそが重要であり、母親へのケアが結果的に子どもの育成に還元されればいいと考えている。

また、困り果てた保護者らと対峙することになる教師たちも「うちの子がこうなったのは担任の対応が悪かったせいだ!責任を取れ!教師などやめちまえ!」などと酷い言葉を浴びせられたり、さらに学年主任や管理職からまで「あなたの指導の仕方に問題があるのでは?」と指摘されたりといった具合に、精神的に追い詰められることで心を病んでしまう者もいる。(教師が心を病んで不登校になってしまう事案も多発しています。)

こういった現状において、私にとってのクライエントとは来談者(子を持つ親)だけにかぎらず、教師たちに対しても同様に支援の手を差しのべる必要に迫られている。保護者にしろ、または教師たちにしろ、彼らにとって最大のストレッサーとなっている要因を取り除くことができればよいのだが、かといってすぐに解消できるか?といえば現実的ではない。

このことは支援者を名乗っている私自身にも言えることであり、日頃からできるだけストレスを溜め込まないよう自分なりに色々と工夫しているのだが、これを機にストレスについてさらに詳しく学びたいと思ったのが受講の動機である。さて、受講した翌々日のことなのだが、朝から面談に来られた保護者(母親)がまさに仕事上の忙しさとプレッシャーによって、見てすぐに判るほどの「ストレス反応」が起きていた。彼女は、「問題行動が絶えない我が子との関り方について相談したい」と申し込んできたのだが、もはやそのような話ができる状態ではなく、何もかもが全く手につかない思考停止状態に陥っていた。

聞けば勤務先の都合で欠員の穴を埋めるべく5月から急に部署替えとなったようだが、右も左も判らないまま連日不慣れな作業を強いられているという。そんな状況下に在って既に心の余裕を無くしており、勤務を終えて帰宅した後も「母親」として、また「主婦」としての役割が殆どこなせていない自分を責めていた。その上、学校で問題行動ばかり起こしまくる我が子への接し方など工夫できる余裕もなく、話しながら涙が止まらない状態であった。

私がスクールソーシャルワーカーとして請け負っている業務は、カウンセリングというよりもコンサルティングや教育相談的な色合いが濃いのだが、おそらくこのような状態の彼女に対して子どもへの対応の仕方など助言したところで何も聞こえないだろうし、むしろ余計なプレッシャーを与えるだけだという判断から、いま此処で限られた時間をどのように活かすべきか?を考えた結果、つい一昨日前に学んだばかりのコーピングのひとつである「リラクゼーション」を試してみることにした。

筋弛緩法と呼吸を意識するワークを行なった後に自律訓練法を加え、硬直して固まっている筋肉を緩めることを目指した結果、ほんの数分後にはこわばった表情が消え、その後の会話では微笑までこぼれるに至った。とは言っても何ら問題が解消したわけではないし、子どもへのアプローチの仕方についての検討など全くできなかったのだが、日々の生活の中で彼女なりにストレスコーピングの幾つかを試してみることや、それを繰り返すことによって生じる脳内の構造的変化については多少なりともお伝えすることができた。

彼女は、とりあえず今すぐにできることとして面談の帰りに大好きなインド料理のランチを食べに行くことを宣言し、数ヶ月前から公開を楽しみにしていた映画をいつ観に行くか?についてカレンダーを見ながら予定を立て、まずは我が子の問題よりも先に自分自身の心のケアを優先することを承諾した上で次回の面談日を決めて終了となった。

更新講習で学べることは多いが、やはり現場で実践してこそ身になると改めて思った次第だ。学んだことについての整理やまとめは未だできてはいないが、講座の内容が記憶に残っているうちに実際に行なうことができたことは、クライエントにとってはもちろん、私にとってとても有意義な体験であった。

なにかとストレスの多い社会の中で常に冷静さを保つのは容易なことではないし、一難去ってまた一難といった具合に次から次へと襲ってくる諸問題に対応せざるを得ない状況が大きな負担であるのは間違いない。すぐに状況を変えることができなくとも自分なりのコーピング方法を身につけておくことで幾分でも負担を軽減することができれば、少なくともバーンアウトに陥ることは避けられるだろう。

そのようなわけで、みなさんもぜひストレスコーピングについて学びを深めてみては如何だろうか。=======================================================
【トピック1】更新講習のご案内
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更新講習のご案内です。
キャリアコンサルタントによる職場復帰支援 開催決定しています!
(コースID:CD17) <技能講習 6時間>
【No.26】開催日:2025年7月12日(土)Webセミナー
https://www.tfcc.jp/renewal/cd17.html

「例外探し」を活用したナラティブ・アプローチ 開催決定しています!
(コースID:CD19) <技能講習 9時間>
【No.25】開催日:2025年7月26日(土)
https://www.tfcc.jp/renewal/cd19.html

「LGBTと向かい合うキャリア形成支援-入門編」
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(コースID:CD21) <技能講習 7時間>
【No.21】開催日:2025年8月24日(日)Webセミナー
https://www.tfcc.jp/renewal/cd21.html

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(コースID:CD23) <技能講習 6時間>
【No.14】開催日:2025年8月31日(日)  Webセミナー
https://www.tfcc.jp/renewal/cd23.html

ストレスコーピングを活用した面接実技演習
(コースID:CD14)<技能講習 6時間>
【No.26】開催日:2025年12月6日(土)
https://www.tfcc.jp/renewal/cd14.html

知識講習(コースID:CD10) <知識講習 8時間>
https://www.tfcc.jp/renewal/cd10.html
知識講習はオンデマンドで学ぶことができます。

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【トピック2】更新講習のご案内
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Person-Centered Approach(パーソンセンタードアプローチ)皆さんどこかで学んでいると思います。ロジャースが提唱した、ワークショップです。日本でも1980年代から引き続き行われてきています。一度も体験したことがないという方、ぜひ参加してみてください。一人一人を大切にするということはどんなことなのか、一人も取りこぼすことなく、その場に一緒に居続けるということはどんな体験なのか?体験してみませんか。
日時:2025年8月23日(土)-26日(火)
場所:清泉寮 山梨県北杜市
参加費:58,000円(宿泊費、食費一部含む)
締切:7/23
申込方法など詳細が必要な方は伊良波まで、お問い合わせ下さい。
【テクノファキャリアカウンセラー】 (counselor@technofer.co.jp)

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▼編集後記▼
人生の中でどうにもならない状況というのがあるのだと思います。その中で生き抜くということはどういうことなのか?「夜と霧」夜と霧 フランクル – 検索 を思い出しました、
精神科医のビクトール・フランクルが強制収容所での経験を書いた本です。たとえば、キャリアコンサルタントが目の前にいる相談者はどんな状況だろうか?今できることは何だろうか?そのことを相談者とともに考えていくのが、相談の現場なのだと思います。
(い)

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