基礎編・理論編

キャリアコンサルタント養成講座10 I テクノファ

投稿日:2020年4月20日 更新日:

- アサーションとチェンジ・エージェント -

テクノファでは、キャリアコンサルタント養成講座のカリキュラムに「カウンセリング演習」を入れています。「カウンセリング演習」では、初日と2日目に聴き方についての演習を行いますが、その内1日はキャリア・カウンセリングにおける聞き方のロールプレイを行っています。さらに、アサーション※については、理論、自己チェック、 演習などから構成されています。この期間で、カウンセリングの基本的な技法である傾聴、及びアサーションについて、その理論的根拠を理解し、スキルを習得していただきます。

※「アサーション」(assertion)は1950年代にアメリカで、自己主張を苦手とする人を対象としたカウンセリング手法として生まれた。「人は誰でも自分の意見や要求を表明する権利がある」との立場に基づく適切な自己主張のことです。トレーニングを通じて、一方的に自分の意見を押し付けるのでも、我慢するのでもなく、お互いに尊重しながら素直に自己表現ができるようになることを目指す。アサーションを習得することによって、相手に不快な思いをさせずに、自身の主張を行うことができる。

 

受講者の方から次のようなコメントを頂いています。

・カウンセリング演習のプログラム全体を通じて、演習の内容が段階を追い理解が進む構成になっていることが良く理解できました。

・「カウンセラーとしてのあるべき態度」について説明を受けることにより、なぜそれが必要なのか意味がわかり、理解が深まったと思います。

カウンセリング演習を通して、受講者自らがキャリア・カウンセリングの基本を理解するように、気づくようにという意図で設計されているという感じを受けました。自らが、キャリア・カウンセリングの基本を理解することにより、知識を習得できたという思いで大変良かったと思います。

 

コースの最後の「事例検討(ケーススタディ)」は、キャリア・カウンセリングの事例検討を通して、キャリア・カウンセリングのあり方を総合的に学習し、また、 企業におけるキャリア開発の導入事例及び取り組み事例をもとに、チェンジ・エージェント※としてのキャリア・カウンセラーがどのように環境介入を行うべきかを学習します。 上述したような5日間の事例検討は、質の高いケーススタディになっています。

※チェンジ・エージェント(change agent)とは「変化の担い手」の意味であり、私たちの働く環境はあらゆる面で変化にさらされているが、多くの環境変化を適切に受け止め、処理し、次の段階のエネルギーに変えていく人をこう呼んでいる。

 

担当していただいている講師の方から次のコメントを頂いています。

・受講生の事例検討の質の高さ、学習成果には本当に驚いた。いろいろなところで体験した事例検討会より、ずっといい検討が出来ている。

・外的キャリアへの関心とか、助言、アドバイス、評価的発言が多かったり、応答のテクニックに流れることが多かったりするものだが、そのようなことが少ない。

・事例にでてくるクライアントのその人そのものを理解しようとしていることがよく分かり、自分だったらどう関わりたいのか、 形ではなく真剣に考える雰囲気が伝わってくるので、全体がよい方向に引っ張られる感じでした。

 

受講者の方からのコメントは次の通りです。

・事例研究を通して、本当に様々な事例や相談があるのだということを改めて実感じました。

・カウンセリングをしても、なかなか良い方向へ行かないこともあるのだということも分かりました。それだけに責任が重いなと思いました。

・キャリア・カウンセリングの幅広さも実感として感じられ、それだけの知識と覚悟を持たなければ、キャリア・カウンセラーにはなれないと思い、やはりかなりの能力が求められる厳しい職業だと思いました。

・カウンセリング理論では、キャリア・カウンセラーとして必要な基本的知識を学ぶことができ、また「カウンセリング演習」「事例研究」を通じて実践的なカウンセリングスキルを学ぶことができ、これらを通じて今後キャリア・カウンセラーとして何をどう学んでゆくべきかが明らかになりました。 (平林良人)

(つづく)

 

-基礎編・理論編

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