実践編・応用編

キャリコンサルタント実践の要領 62 | テクノファ

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前回に続きキャリアコンサルティング協議会の、キャリアコンサルタントの実践力強化に関する調査研究事業報告書の、スーパービジョンのモデル実施及びアンケート・実施報告書の分析の部分の、今回のスーパービジョン実施後の自身の課題解決から記述します。

②―3今回のスーパービジョン実施後の自身の課題解決
スーパービジョンのモデル実施に係るアンケート(スーパーバイジー:キャリアコンサルタント用)内の、「今回のスーパービジョン実施後の自身の課題認識」15項目について、平均値を計算した。回答は、「1:つながらなかった、2:あまりつながらなかった、3:どちらでもない、4:ややつながった、5:つながった、6:扱わなかった」の6件法で求めたが、「6:扱わなかった」のデータは除外した。つまり、平均値が高いほど「課題解決につながった」 と認識している。

実施後の平均値が最も高い課題は問題把握(4.80)であり、介入・介入評価(4.68)と情緒的気づき(4.68)は同水準であり、プロセス構築(4.67)と自己理解(4.67)が続いた。 キャリアコンサルタントとしての課題は4つに区分されるため、区分毎の平均値も計算した。区分毎の平均値は、カウンセリングのプロセス評価(4.64)、 自己評価(4.58)、カウンセリング・スキル(4.57)、ネットワーク・組織への働きかけ(3.81) の順に高い結果であった。

②―4実施前の現状認識と実施後の課題解決の平均値比較
スーパービジョンのモデル実施に係るアンケート(スーパーバイジー:キャリアコンサルタント用)内の、「今回のスーパービジョン実施前の自身の課題認識」と「今回のスー パービジョン実施後の自身の課題認識」15項目について、平均値を比較し、事後と事前の平均値の差を計算した。

事後と事前の平均値の差が最も高い課題は介入・介入評価(2.14)であり、CL評価 (1.81)・意思決定支援(1.57)、目標・方策の設定(1.55)、プロセス構築(1.50)が続いた。

キャリアコンサルタントとしての課題は4つに区分されるため、区分毎の平均値を比較し、事後と事前の平均値の差も計算した。事後と事前の平均値の差は、カウンセリングのプロセス評価(1.81)が最も高く、カウンセリング・スキル(1.25)とネットワーク・組織への働きかけ(1.25)は同水準であり、自己評価(1.09)は低い結果であった。

②―5今回のスーパービジョンに関する振り返り
スーパービジョンのモデル実施に係るアンケート(スーパーバイジー:キャリアコンサルタント用)内の、「本日のスーパービジョンに関する」10項目について、平均値を計算した。回答は、「1:そう思わない、2:あまりそう思わない、3:どちらでもない、4:ややそう思う、5:そう思う」の5件法で求めた。つまり、平均値が高いほど「そう思う」と認識している。

平均値が最も高い項目は自分の役に立った(4.96)であり、今後の確認ができた(4.83)、気持ちが軽くなった(4.79)、振り返りになった(4.67)、考えを整理できた(4.63)が続いた。

②―6スーパービジョンに期待していたこと(具体例)
スーパービジョンのモデル実施に係るアンケート(スーパーバイジー:キャリアコンサルタント用)内の、フリーコメント「スーパービジョンに期待していたこと」について、 キャリアコンサルタントとしての課題区分に順じ、参考までに代表的な意見を集約した。

(つづく)木下 昭

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