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キャリアコンサルタント国家資格合格 熟練レベル I テクノファ

投稿日:2020年8月25日 更新日:

キャリアコンサルティング技能検定2級試験は、「熟練レベルのキャリアコンサルタント」に求める能力判定の試験です。
「標準レベル」に該当するキャリアコンサルタントの場合には、キャリアコンサルティングの実務経験は問われません。国家資格試験に合格し登録した人はキャリアコンサルタントを名乗ることができます。しかし、この場合は国家資格試験に合格したというだけであり、実態としてはキャリアコンサルティングの実務経験がある人もいれば、実務経験がまったくない人もいます。それではキャリアコンサルティングの質を確保することが難しいので、 厚生労働省は「事実上の標準レベル」として熟練レベルを設定しています。

「熟練レベルのキャリアコンサルタント」に求められる能力要件として、厚生労働省は「標準レベルで求められる能力要件に『厚みと広がり』が求められる」としています。この「厚みと広がり」については厚生労働省の委託を受けた中央職業能力開発協会のキャリアコンサルティング研究会の報告にまとめられている熟練レベルのキャリアコンサルタントの特長が参考になりますので、ここではその報告書で述べられている内容について説明します。 なお、これもキャリアコンサルティング技能検定2級試験における判定対象になります。

熟練レベルのキャリアコンサルタントは、先に述べましたが、標準レベルのキャリアコンサルティングができていること、キャリアコンサルティングの十分な実務経験があることが前提として求められます。そして、「厚みと広がり」とは、標準レベルのキャリアコンサルタントとして求められる知識について、より詳しくかつ深く理解していること、そしてより高度なキャリアコンサルティングのスキルを習得していること、という意味であると解釈できます。

前述の報告書では、以下の9項目をあげています。
1.アイデンティティ(個性)
キャリアコンサルタントとしての自分なりのアィデンティティを有し(または探求し)、キャリアコンサルティング活動の基本的なスタンスがぶれていないようにします。自分自身のスタンス、限界等を自覚しているとともに、それを理論と実践に即して言語化できていることがポイントです。
キャリアコンサルティングはキャリア開発・形成の支援活動ですから、来談者の生き方にかかわる活動でもあります。そのような活動をする場合には、支援者自身がしっかりしたアイデンティティを持っていないと、来談者を混乱させたり、動揺させたりすることになりかねません。

2.役割認識
実際のキャリアコンサルティング活動において、キャリアコンサルタントとしての任務範囲を十分に理解し、キャリアコンサルティングの目的や適切な支援を行うための手段を自覚していることが重要です。キャリアコンサルタントは傍役であることを十分に認識し、自分に求められている役割を果たすうえで、自分は何ができて何ができないかを認識しながら行動することが求められます。

3.倫理観
社会人としてのモラルを有し、ルールを遵守しているとともに、 キャリア開発・形成支援の専門家としての高い職業的倫理観を有し、実際のキャリアコンサルティング活動で体現していることが大切です。キャリアカウンセリングにおいては、職業倫理が強く求められます。キャリアコンサルタントはキャリアカウンセリングにおいて求められる職業倫理とは何かを明確に理解し、倫理に基づいて行動することが重要です。

つづきは次回説明いたします。
(つづく)A.K

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