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キャリコンサルタント国家試験合格 46 | テクノファ

投稿日:2021年3月15日 更新日:

今回もキャリアコンサルタント国家試験合格45の続きとして、 キャリアコンサルタント国家試験を受けた経験をN.A氏に語っていただきます。

【合格後の回想】
合格したはいいが、ロールプレイでどうしても、「もやもやしたもの」が残る。自分の中で整理がつかない部分として、もしクライエントがある時期専業主婦であったとしても再就職を考えるにおいては、ハローワークへ行くことや人材派遣会社への登録をするという行動をとることすらしていないことはないのではないか、という思いである。このあたりがやはり自分の「めがね」で見て相手を決めつけてしまう、という矯正すべき部分と言えるのではないか。そのように考えると、外資系ということにこだわることはむしろ面談進行上はマイナスの効果を生むだけなのかもしれない。

もう一つはホテルにおけるフロント業務についてである。ここも多少は仕事内容の想定が出来ているため、特に深く突っ込むことなく、話を進めてしまったが、ホテルのフロントはホテルの顔ともいえる大事な仕事。リピーター顧客の顔を覚えたり、外資系の場合であればコンシェルジェがいることから分業体制はあるはずだろうが、あらゆる顧客とのフェーストゥフェースでの対応を求められる仕事であることから必要とされる知識も多岐にわたる。その点を「重要な、そして重責を担う仕事を5年もされてきたのですね」というようなコメントを返していれば話の展開もずいぶんと違うものになっていたのかもしれない、という思いになってきた。終了直後の段階ではそのようなことは全く考えなかったが、こうやって点数がついた結果が戻ってくると、やはり試験当日何とも不安に感じていた部分がこれだったのだな、ということがようやくわかってきた気がする。

クライエントのことをキャリアコンサルタントの自分自身が理解しよう、という意識は強く持っていたわけだが、クライエント自身が自分のことを振り返る、そして肯定するようなコメントはほとんど返していなかったということだったかもしれない。今改めて考えてみると、PCは苦手で接客業務の方が、という話が出てきた際にもここに入っていくチャンスがあったかもしれない。接客業務は絶対嫌だという人も世の中に入るわけで、そのような中で接客業務の方が、という思いの裏には、やはり結婚前にホテルで働いていた時の経験と自信があるからと考えられる。そのあたりをついつい、「ではどのような仕事が良いでしょうかね」という結論を導き出すことに意識が向いてしまったことで、どうしてそのような考えを持つに至ったのか、そしてその背後にある不安、心配に意識を向けることは全くと言ってよいほど出来ていなかった。

キャリアコンサルタントとしてこの辺りを聴くことによって、クライエント自身の過去への自己肯定感を増すことにつながったのではないだろうか、と改めて感じている。するとホテルは早朝勤務があるから無理、というクライエントの自己判断も、本当にそのまま受け入れてしまったよかったのか、という気づきが出てきた。確かに昔はそうであったかもしれないが、時代はどんどん移り変わっている。有能な人材であれば会社のルールを変更してでも受け入れる、という可能性は昔とは比較にならないほど高くなっている今、はなからホテル業界を諦めて就職先を探す、という認識のもとに今回の面接を進めたわけだが、これも誤った対応だった気がしてくる。そもそも元の職場に復帰する、という可能性についても、まったく無いわけではないはずで、その点についても確認は出来ていない。普段の状況であればきっとその質問はしているはず、とあとから考えると思うのだが、やはりそこは試験の場。目に見えない緊張にさらされているからであろうか、当日のあの場では全くそのような発想を持つことができなかった。

このようなクライエント自身のそれまでの経験を肯定し、承認するようなやり取りをしていれば、少なくとも15分の面接時間の中で、結論を言いたくなるような状況にはならなかったはずである。当たり前と言えば当たり前であるが、たった15分の面接でその人のことを十分に理解して、このようにしていけばよい、というアドバイスをすることは通例考えるにおいては不可能であろう。それがそのような状況になりかかると共に自己満足感を感じているようではやはりキャリアコンサルタントとしての修行が足りない、ということだ。

具体的なやりたい仕事のイメージが出てこない、というあたりも、面接の場までに相当に悩み考えてきた人であれば、何かをきっかけとして一気に考えが深まる可能性はあるのかもしれないが、そのような人は世の中では少数派であろうから、それを考えればそのあたりのプロセスはもっとじっくりと進めて行かなければならないはずである。

口頭試問のところで出てきた「クライエントがすぐさま仕事に就かなければいけない、という状況に追い込まれているわけではないことから、自己分析等をゆっくりしすぎると仕事をする、ということへの意欲が減退するリスクがある」という自分の判断に基づくコメントについても、当たっている可能性はあるが、メインストリームからはだいぶそれてしまっている理解、解釈という気がしてくる。どのように進めるべきであったか、という明快なイメージが出てくるわけではないが、いずれにしてももっとクライエントに自分自身を見つめてもらう、考えてもらうということをしてもらうための応答が必要であったことは間違いない。

クライエントの成長につながる面接をしてください、という試験実施要領の受け止め方が浅かったということである。そしてまた、まだまだ傾聴ということの研鑽が足りない、ということであろう。ようやく面接における本当の難しさを感じ始めた、ということかもしれない。

(つづく)T.A

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