キャリアコンサルタントの知恵袋 | 株式会社テクノファ

実践に強いキャリアコンサルタントになるなら

国家試験

キャリコンサルタント国家試験合格2

投稿日:2025年3月13日 更新日:

キャリアコンサルタント国家試験合格の続きです。

【試験結果を受け取って】
さあそしていよいよキャリアコンサルタント国家試験の合格発表の日。
まずはウェブサイトで発表がある。それなりの緊張感の中、サイトを見ると、筆記試験と実技試験で分かれている。
まずは筆記試験。これは自己採点で極めてギリギリながら大丈夫と判断しているのでそれほど心配なくPDFを開いていく。無事自分の受験番号を発見。

そして実技。さあこちらはと思って別のPDFファイルを開いていく。こちらも無事受験番号発見。正直ほっとした。
今回は一(イチ)・チャレンジャーの立場ではあるのだが、関係各所に相談を色々としていることもあり、落ちるわけにはいかない、という事情もある中でとにかくほっとした。というところである。

そして、翌日夜半、仕事から帰宅するとキャリアコンサルタント国家試験合格の封書が届いていた。
万が一ウェブサイトの見間違いがあってはいけないという意味で、正式な合格通知はこの書面によるわけだが、届いたものは無事合格通知だった。改めてホッとするのだが、ここで大きな問題発生となった。
実技評価の点数は具体的に出ていた。論述と面接合わせて150点満点での点数開示で、それぞれについても開示されていた。そして大きな問題となるのがその点数そのものである。

何と論述が33点(50点満点)。
面接が64点(100点満点)。

合計で97点と60%以上(90点以上)が合格とされている中でほとんどギリギリの点数なのである。また発表されている受験者平均点(合格者平均点ではなく)と大差ないのである。
正直なところこれはショックだった。論述はまあ、採点の仕方にもよることからまあ仕方ないのとして、実技評価のところは正直もっと高得点だと思っていたからである。

この点数ではかろうじてキャリアコンサルタント国家試験合格レベルにはなったものの、まだまだ実際の面談としてはあるべきレベルに達していない、という評価と受け止められるからである。
改めて自分のやってきたことを今回原稿というかたいで書き起こしていたことから、逐語録というわけではないが、読み返し始めた。

悔しい気持ちの中で、最初は反発心の方が大きかったというのが正直な気持ちだが、数日に分けて考えてみると、だんだんとそのような中から、終了直後では気付かなかったいくつかの問題点がおぼろげながら浮かんできた。
やはり一番大きな点は、普段の自分の考え方、やり方からの脱皮が必要であろう、ということである。

具体的にはどういうことかというと、クライエントの悩みが自分が普段接している人とはだいぶ違いがある可能性がある、という点である。日頃の部下との面談は、総合職正社員の立場として如何に業績を上げてもらい、本人の成長につながる業務推進をするかという視点で面談をするわけだが、今回設定されていたクライエントの状況はそのようなシチュエーションとはだいぶ開きがあったはずである、そのことへの理解が足りず、同列に扱ってしまっていたのではないか。そしてその点が厳しく試験官には見抜かれた、のではないかという思いである。

まずペースが非常に早く進んだ、という点。部下との面談であればそのようなペースで進むことも十分にあり得るわけだが、自分が就ける仕事はあるのかな、という不安を胸に秘め仕事の相談に訪れる人であれば、ポンポン答えが出てくるわけではないであろう。そうなるともっとコンサルタント側の自分がゆったりとした雰囲気を作り、不安な気持ちを言ってもいいのだな、という雰囲気を作ることも必要なはずである。

今回の自分の面談の場合は、クライエント役が悩む、言いよどむような場面があればそこは待とうと思っていたし、実際そのような状態になれば待つことはできたと思っているのだが、とにかくそのような雰囲気にならなかったことからどんどん話を進めてしまった。しかし、それでは表面的な対応に留まってしまうリスクをいまさらながらに感じてきたわけである。

そして、クライエントの状況を瞬時に判断して話を進めて行ったことが実は自分の勝手な思い込みでクライエントの本当の気持ちを聞き出す機会を自分から逸していたということなのか、というところである。

例えば外資系ホテルで勤めていたという情報。リッツカールトンのサービスや会社の理念(クレド)に関する本を何冊も読んでいるが故にその情景を思い浮かべ、リッツがどうかは確認せずともいずれにせよ外資系ホテルでの経験があり、仕事の充実感も感じていた人物なのだな、と勝手に思っていたわけである。そんな連想をするのではなく、もっと素直に受け止めて「外資系のホテルでお勤めだったのですか。高級ホテルだったのですか。それは立派な職場だったのでしょうね。英語もではペラペラなんですね」というようなコメントを発しておけば、クライエントの方に何らかの異なる反応が起きたかもしれない、という思いである。外資系ホテルへの就職の困難度がどの程度なのかの情報は持ち合わせていないが、一般的に考えて、間口が狭い分、就職する上では難関を突破したことが容易に想像できる。そういったクライエントの歩んできた道、そしてそこに裏付けられた本人のしてきた努力、自信というものをもっと引き出すことができたはず、という思いである。 CC協議会 キャリアコンサルタント試験(国家資格)
(つづく)N.A

-国家試験

執筆者:

関連記事

キャリコンサルタント国家試験合格3

キャリアコンサルタント国家試験合格の続きです。 【合格後の回想】 合格したはいいが、ロールプレイでどうしても、「もやもやしたもの」が残る。自分の中で整理がつかない部分として、もしクライエントがある時期専業主婦であったとしても再就職を考えるにおいては、ハローワークへ行くことや人材派遣会社への登録をするという行動をとることすらしていないことはないのではないか、という思いである。このあたりがやはり自分の「めがね」で見て相手を決めつけてしまう、という矯正すべき部分と言えるのではないか。そのように考えると、外資系ということにこだわることはむしろ面談進行上はマイナスの効果を生むだけなのかもしれない。 もう …

時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律

働き方改革関連法により改正された労働法関係の法律の改正項目を、キャリアコンサルタントが知っていた方がよい法律を説明します。 キャリアコンサルタント業務に係る働き方改革で、働き方改革関連法で改正された「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」の改正項目を説明します。 ●短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律(題名改正、短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律) 改正項目題名が、短時間労働者及び有期雇用労働者の雇用管理の改善等に関する法律に改正された。 短時間・有期雇用労働に対する基本的理念が新設された。 短時間労働者から、短時間・有期雇用労働者に改正された。 就業規則 …

多様な働き手の参画 3

キャリアコンサルタントが知っていると有益な情報をお伝えします。 前回に続き、多様な働き手の参画についてお話しします。労働参加率の向上について、特に期待されるのは女性、高齢者等の多様な働き手の労働参加です。我が国において、出産や育児による離職は女性の労働参加に大きな影響を与えていると考えられています。そのため、女性が子供の成長に合わせて柔軟な働き方に変えていくことが必要です。 また、高齢者の労働参加率は他国の平均より高い水準にあります。一方で、年齢に関わりなく元気である限り、働きたいと考える高齢者への対応はより重要であると考えられます。今回は、女性、高齢者等の多様なな働き手の参画についてお話しし …

2020年前後に従業員の働き方が一気に見直しされた5

今回は、キャリアコンサルタントのキャリアコンサルティングにかかわりのある法整備、2021年4月1日に施行される改正「高年齢者雇用安定法」(高年齢者等の雇用の安定等に関する法律)について説明します。 「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」に関連して改正施行された法律では前回までに説明したように、下記の見直しが行われました。 1.労働時間法制の見直し(長時間労働の解消など) 2.雇用形態に関わらない公正な待遇を確保する法制の見直し(正規と非正規の格差の是正など) この見直しにより、定年退職後などの高年齢者の非正規就労時の賃金格差是正、多様な就労形態が可能になることなどにより、働き …

男女雇用機会均等法と女性活躍推進法

前回は女性活躍推進法について説明しましたが、今回はこの女性活躍推進法の基本方針の根拠となった法律である男女雇用機会均等法(雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律)について厚生労働省ホームページを参考に説明します。キャリアコンサルタントがキャリアコンサルティングを行う上で係りのある法律です。 厚生労働省 雇用における男女の均等な機会と待遇の確保のために |厚生労働省 男女雇用機会均等法は2019年6月5日公布、2020年6月1日施行の「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律等の一部を改正する法律」の施行に伴う、2020年6月1日の改正施行で、職場の妊娠・出産・育児休 …