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基礎編・理論編

経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティング

投稿日:2026年4月5日 更新日:

キャリアコンサルタントが知っていると有益な情報をお伝えします。

経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングの実現に関する研究会では、令和7年2月から10回にわたり、経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングに必要な能力、キャリアコンサルタントが当該能力を得るために有効な制度その他の施策の在り方、及びキャリアコンサルティングの活用活性化のために有効な施策について検討を行ってきました。今回、その検討の結果を報告します。特定非営利活動法人キャリアコンサルティング協議会

キャリアコンサルティングをとりまく状況

◆少子高齢化の進展に伴い、高齢者や女性の就業割合が増加するなど、就業構造が大きく変化しています。こうした中、仕事に対する価値観や生活スタイルの多様化が進むとともに、職業人生も長期化しており、労働者のキャリアや働き方の多様化が進んでいます。

◆一方、企業においては、人材の最適配置やエンゲージメント向上による生産性向上を実現し、賃金・処遇の向上を図っていくため、キャリア形成や能力開発に自ら取り組む自律的人材の育成に取り組むことが求められています。

◆また、DXやAI技術などの技術革新の進展により、各産業、各職業における労働需要が大きく変化しています。加えて、様々な職業の業務内容と、当該職業に従事する際に必要とされる知識・技能についても、急激な変化が進んでいます。

◆このように、経済社会情勢が激しく変化し、不確実性が高まる中で、労働者と使用者の関係は大きく変化し始めています。労働者が生涯にわたり充実した職業人生を送るためには、労働者が、変化する環境の中で自身のキャリアの方向性について考え、主体的・継続的に能力開発に取り組み、環境変化に能動的に対応していく、自律的・主体的なキャリア形成に取り組むことが不可欠になっています。

◆こうした中、このような自律的・主体的なキャリア形成に向けた取組を支援するキャリアコンサルタントに対する期待はますます高まっています。キャリアコンサルタントには、経済社会情勢の変化を踏まえたキャリアコンサルティングを行うことができる能力が求められると同時に、その活動の場が、企業や需給調整機関のほか、学校、行政機関、各種支援機関など、様々な領域に広がるにつれ、それぞれの活動領域に応じた専門性が求められるようになっています。

今後のキャリアコンサルティングに必要な能力
検討にあたっての考え方

 ◆キャリアコンサルティングに必要な能力については、平成 28 年4月のキャリアコンサルタント登録制度の創設以前から、厚生労働省において調査・検討が行われ、「キャリアコンサルティング実施のために必要な能力要件」という形でとりまとめが行われているところであります。

◆これは、すべてのキャリアコンサルタントがキャリアコンサルティングを行う際に必要となる能力を体系的にとりまとめたものでありますが、本研究会においては、これに加え、経済社会情勢の変化に対応したキャリアコンサルティングを行うために必要な能力を明らかにするため、
①経済社会情勢の変化を踏まえたキャリアコンサルティングが行えるようになるためには、すべてのキャリアコンサルタントに求められる基礎的な能力に加えて、今後、どのような能力について追加・強化を図っていく必要があるか、
②キャリアコンサルタントの活動領域及び活動内容が拡大する中、各領域においてキャリアコンサルティングを行うにあたり、どのような専門的な能力が必要とされているか、という2つの観点から検討・整理を行いました。

◆また、検討・整理した能力については、各キャリアコンサルタントが自ら能力開発を図っいく上での道筋を示すものとなるとともに、キャリアコンサルタント講習の実施機関が講習を設定するにあたっての参考となるよう、わかりやすい表のかたちで示すこととしました(別添「今後のキャリアコンサルティングに必要な能力」)。

◆なお、同表のうち、活動領域別の表で掲げている能力については、その領域で活動するキャリアコンサルタントが特に身につけるべき能力として整理したものですが、当該領域以外の領域で活動するキャリアコンサルタントにとっても、領域を横断して連携した活動を行う際などに必要となる能力です。このため、各キャリアコンサルタントは、自らが活動する領域に関する能力だけでなく、他領域に関する能力についても、意識的に学んでいく必要があることに留意が必要です。

別添 「今後のキャリアコンサルティングに必要な能力」






-基礎編・理論編

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